2006年04月30日
「すべて任せてください」とは言えない!!
 事務所に相談に来られる方の大半の問い合わせは、「どうしたらいいんでしょうか?大丈夫でしょうか?」という話から始まります。そこで相談者にとって何が一番不安なのかを明確にするために、確認しながら対話を続けます。
 不安は一つ膨れていくと、あれもこれもと不安がドンドン増えていきます。逆にいったん一番気になっている不安を解消できるメドが立つと、今まで不安に思っていたことが「なんだ大した悩みではなかったんだ」と急に悩み全体が晴れることもあります。
 しかし袋小路に入り込んでいる相談者が「一番の不安」にたどり着くには人の助けが必要な時もあるので、そのサポートができればと相談に当たっています。

 一番の不安が明確になったものの、その不安に現在の事務所では対応が難しいものに関しては、はっきり「お役に立てない」とお伝えします。不安の解決で一番大事なのは、悩みに対してスクラムを組み対処していく信頼感が前提にあるからです。仕事が欲しいがために、「すべてお任せください」という押し出すやり方は自分の経験値を高めるためには有効な面があるのですが、将来相談者の期待を裏切り、結果大事な人間関係を失うことになりかねないリスクがあるからです。今回は役に立てなくても将来お役に立てるかもしれません。そのときにまた相談に来ようと思ってもらえる選択肢のひとつとして考えていただけることを私は願っています。
 

 
2006年04月28日
厳しくなった収益環境で株価はどうなるのか!!
 昨年度の消費者物価は8年ぶりにプラスになった。灯油が27.9%、ガソリンレギュラーが10.6%上昇し、原油高の影響が大きかったようだ。一方で、パソコンやプリンターは20〜30%の下落。2割も3割も販売価格が下落し、素材費用が高くなる中で、よく企業は利益を上げられるものだと感心する。

 中国の経済成長は10%を超え、昨日1年半ぶりに金利を引き上げる金融引き締め政策を再開した。その成長はモノやサービスの売り上げ増によるものではなく、地方政府が地方の経済成長のために行った建設プロジェクトによるもの。そこで潤った「にわか富裕層」がモノを買い、個人消費が盛り上がった。
 高騰する建築資材で作られたその建物は利益を生む器として、地方経済に利益をもたらし、雇用を創造し、個人の生活向上に貢献するのだろうか。税金の無駄使いの代名詞になっている大阪の夢島・舞島、ゴミ焼却場みたいにはならないのだろうか。

これから3月決算企業の業績発表が目白押し。今年以上の収益を上げられる企業がどのくらいあるのだろうか。株価は期待されていないときの好業績はサプライズで上昇するが、期待されている中で上昇するには予想以上の好業績が必要になる。

 
2006年04月27日
気持ちよく税金を払いたい!!
 本日はたまげた話がありましたね。在日米軍再編で、日本が負担する費用がなんと260億ドル(約3兆円)になるって。内訳など、具体的な説明を米国に要求するのは当たり前です。我々の税金が根拠もないことに安易に使われてしまうのは納得がいきません。

 税金は国民が国に託した保険です。何かあったときに国が自分たちの生活を守ってくれることを前提に納めるものだと私は思います。にもかかわらず、国民の視点からずれた無駄遣いがあまりに目立つから腹が立つのです。

 新潟の地震災害など。こうした個人の力ではどうしようもないことにこそ税金を投入すべきでしょう。もし自分の身に同じことが起こったらと思うとぞっとします。「税金の使い方に異議あり」国民に気持ちよく税金を払わせる使い方をしろ。

 本日、「自然環境保護ファンド」という投信について説明を受けました。尾瀬地区の自然環境保護に貢献するため、この投資信託の販売会社と運用会社が自分の受け取る収入から一定額を「財団法人尾瀬保護財団」に寄付する仕組みです。尾瀬地区の自然環境保護に役立ちたいという人のお金を販売会社が集め、運用会社が運用する。そしてその収益の一部は確実に財団に寄付され、環境保護に貢献できる。お金を出す人の意図を汲み、使い道が明確であるため、実際の使い道の善し悪しの評価も行いやすいわけです。税金もこうあってもらいたいのですが。

 
2006年04月26日
お金はあっても心が貧乏!!
 「お金は減らしたくないけど、これ以上増えるのも困る。こんな悩みに前川さんだったらどう答えますか?」と聞かれたことがあります。そのご婦人は高齢で寝たきり状態。自宅から外に出ることもない。かなりの資産家で、自分の手が届く範囲にお金を置いているそうです。つまりお金に囲まれて寝ているということでした。
 その人の悩みは、自分の資産がこのままでは大嫌いな一人息子に行ってしまうこと。したがって下手に運用して儲かったら、息子に相続するお金が増えるだけと、かなり前から投資にも興味をなくしてしまったとか。

 どんなきっかけで人を信じられなくなったのか。回りには頼りにできる人、相談できる人はいなかったのか。「心が貧乏で恵まれない人だなあ」と、人のことながら寂しくなりました。

 「生きたお金の使い方をしなさい」「棺桶までお金は持っていけない」とかよく言われるし、聞きもします。
 これからの時代、子供に財産を残すことよりも、いかに死ぬまでに貯めた財産を使い切るかが大きな課題だと思います。せっかくお金を残しても、「あの人はけちだったね」「信じられる人が誰もいなかった寂しい人だったらしい」と言われてしまう生き方はしたくないと私は思います。

 
2006年04月25日
相場を当てようとするからストレスになる
 昨日米ドル為替がNY市場では一時114.25円まで急落し、現在114円半ばで推移しています。昨年12月の121.38円、今年2月の119.39円の高値から大幅に円高に振れました。昨年末の専門家による2006年度為替予想では、「137円程度の円安になる」「100円程度の円高になる」と見方はまちまち。プロの週間予想を一度参考に見てください。現在だったら112円〜117円という予想が多いのではないでしょうか。こんなに広い幅では素人でも言えると腹を立てる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
 為替相場にはしょっちゅう裏切られます。そういうものなんです。為替相場を当てようと無駄なストレスを貯めるよりも、いかに付き合うかということを私は考えています。私は経験から米ドルは122円を中心として、5円刻みの上下で動くものと考えています。たとえば現在119円だとすれば、122円より円高に振れているわけですから、122円から5円円高の117円まではありえる過程だと考えます。114円であれば、117円から5円円高の112円までありえると考えます。そして再び117円を超えて円安になれば122円までの円安があると考えるわけです。
 ここで大事なことは、「112円までの円高があるとしたら、自分はその間どうしようか」をあらかじめ考えて準備をしておくことです。為替の流れに逆らうのを止め、身を任せると楽になれます。

 
2006年04月23日
専門家に便利な言葉「織り込み済み」!!
 本日は衆院千葉7区の補欠選挙の投開票日。補選の結果は、9月の自民党総裁選や民主党代表選、来年夏の参院選にも影響を及ぼすと注目されています。どうなるでしょうか?
 昨年9月の衆院選で自民党が大勝した結果、外人、個人そろい踏みの買いにより、日経平均株価が12000円台から一気に17000円へと株価が急騰するきっかけになったのは記憶に新しいところです。
 今回自民党候補が勝利した場合、株価は上がるのか下がるのか、為替は円高か円安か、金利は上がるのか下がるのか、気になるところです。結論は結果が出た後の市場のムードがどちらに転ぶかであり、そもそも「自民党候補が勝利したら〜〜だから、株価は上昇に弾みがつく」という見方の確率は半々です。しかし専門家は「どうなるか?」と問われれば「わかりません」とは言えないため、どちらかを理由をつけて答えるわけです。
 企業の好決算の発表を受けて、株価が上がるときも、下がるときもありますよね。何でこんな好決算なのに株価が下がるのか。「好決算だから株価は上がる」と想定していて、実際好決算が出たのに株価が下がってしまった。「何故だ〜」と叫びたくなった経験はありませんか。
 このときに使われる専門家の便利な言葉が「織り込み済み」「材料出尽くし」です。「それまでの株価上昇に、この材料は大分織り込んでいたようだ」という言い訳です。現在の株価は現在ではなく将来の企業の姿を映すものだからです。
 
 そのためプロの投資家は、専門家の見方を鵜呑みにせず
好決算で株価があがると想定→その通り株価は上昇し始めた
             →逆に株価が下がり始めた
  ↓△修譴召譴両豺腓法峅燭鯒磴ぁ何を売る」をあらかじめ考え、準備をしておくのが普通です。相場の行方は、AだからBという単純な方程式では動かないということを経験から知っているからです。投資との付き合いはリスクをできるだけ想定済みにして「何故だぁ」と思うことを少なくしていかないと体が持ちません。

 
2006年04月22日
株式投資はいらない!!
 投資セミナーなどでは「資産を守るためには分散投資に心がけましょう」という前置きがあって、その分散投資の選択肢として「株式」「債券」「不動産」、最近では「商品」をあげ、これらを同時に持つことで資産全体でみた価値の変動を抑える効果があるという話をよく耳にすると思います。
 こうした分散投資の考え方は必要ですが、だからこれらすべてを同時に持たなければ資産が守れないかというとそうではないと私は思います。人によっては「株式投資はやる必要がない」という人もいらっしゃるはずです。

 預金金利が4%程度あれば、何かで運用しなければと今ほど焦る人は少ないでしょう。つまり預金自体の商品性ではなく、預金金利に不満があるということだと思います。だとすれば、4%程度の運用を達成するのにどんな運用の選択肢があるのかを検討すべきであり、最初から「投資=株式投資を始めなければならない」と決めつけて、窮屈にする必要はないということです。4%程度の運用目標であれば、株式投資にさほど頼らなくても、外債投資など利息収入を主体にする投資対象を組み合わせることで十分達成可能な水準です。

 よく宇宙を題材にした漫画で「ワープ」というものがあります。そこを通ると一瞬にして目的地に近づける行為です。「株式投資」はいわゆるワープです。一瞬にして4%を達成できるかもしれませんが、もしかしたら見当違いなところに出たり、振り出しに戻ってしまうかもしれません。人によってはワープを使わず、巡航速度で目的に向かった方が心安らかに過ごせた人もいるはずです。大事なことは「ワープ」が必要だと理解して取り組んでいるかです。

 
2006年04月21日
プロとして認める基準は3年以上!!
 私は投資のセミナーをする前に必ず行う質問があります。「投資経験はどのくらいですか?」、「実績に満足していますか?」。

 この時に「3年以上の経験がある人で、実績に満足している」という人がいた場合、「その方に私からあえて申し上げることはないと思います。是非自分のやり方に磨きをかけてください」とお伝えします。

 通常3年という間には、バカ当たりで有頂天になったり、急落で意気消沈したりで、投資環境は常に自分に味方してくれるわけではありません。そうした自分をあるときはしかり、あるときはなだめ、投資を継続するために必要な平常心を作っていく必要があります。
 つまり3年以上、満足いく実績を残すには「まぐれ」だけでは困難であり、それが実現できている人はその道のプロとしてスタートに立った人だと尊敬しています。

 プロと自他共に認める人と会って感じる共通点は相場に対して謙虚であること。「わたしも先のことはわからない」と答える人が多いことです。「私に任せなさい」というプロはあまり信用しないほうがいいと私は思います。

 
2006年04月20日
関心のないところに宝の山!!
 人の行く裏に道あり花の山。「多くの人が花見に行く場所よりも、一本ずれた道に入った方がゆっくり花見が楽しめる」という意味を転じて、他の人と同じ行動を取っていては投資で成功しないという相場格言です。
 
 最近の傾向として、国内金利上昇で内外金利差が縮小傾向であることと円高への警戒感の高まりから、これまで根強い人気があった外貨建て資産運用に一服感があり、代わりに国内の株式を投資対象にした投資信託が売れているという記事を目にすることが多くなりました。本当にこうした理由から日本株式が買われているのでしょうか。

 現在株価動向に全く関心のない人はいないでしょう。まわりの人も投資していると聞けば、自分もと考えるでしょう。販売側は関心があるもののほうが売りやすいので、「少しだけ買ってみますか」と誘います。その後値上がりすると気分も良くなりますから、「もう少し買ってみますか」と言われ追加します。すると販売側は販売に自信を持ち、「あの人にも声をかけよう」と誘う対象を広げて案内をします。そうして、何故売れているのかの大義名分が後からついてきます。大抵は「だから売れているのか」ともっともらしい大義名分がついたころは相場としてはヤマ場にさしかかっていることが多いので注意が必要です。

 先日運用を生業としている人から「今何が不人気ですか?」と尋ねられました。この方も私と同じだなと思いました。

 
2006年04月19日
逃した魚を悔いて、次の魚も逃さないように
 投資をしていて「あのとき売らないで持っていたら、儲けが30万円あったのにぃ」と悔やんだ経験はありませんか?少し時期がずれただけで儲け損なった。悔しいですよね。後引きますよね。これが投資に大事な平常心をなくして、儲け損なった分を取り返そうと銘柄の選択を冷静にできなかったり、本来買ってはいけない高い水準で買い付けたり、冷静であれば売却していただろう水準で決心がつかずに売り時を逃したりすることにつながります。
 
 ここで押さえておきたいのは、売る時期が早くて「儲け」が少なかっただけで損をしていないという事実です。投資を継続していれば、再び儲ける機会は何度でもあります。悔やんでいるうちに、次の機会を逃しては意味がありません。

 そして最悪なのは、利益を多く取ろうと爪を伸ばした結果売り時を逃して、「あのとき売っておけば、こんなに損をしなくても済んだのに」と後悔することです。大きな損は投資を続ける気力を奪い、次の機会を待つ気にもなれなくなってしまいます。

「あのとき売っておけばもっと儲かったのに」と「あの時売っておけばこんなに損をせずに済んだのに」と、どちらの後悔をしたいですか。

 
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