2006年07月31日
正直に話したら誰も買ってくれない??
「商売だから、そんなに正直なことばかり話したら誰も買ってくれないよ」。売りたいものを販売するためのセールスツールは色使いも鮮やかで、見場が立派なものが目立ちます。いかに今後将来投資をすることが欠かせないことで、みんなもその重要さに気づいている。もし投資をしない場合は、こんな不都合なことが起こるかもしれない。だからこの際・・・・「これ」。

 今後の環境変化に備えて、自分に投資が必要なことも理解できた。「投資が必要」であるところまでは、立派なセールスツールで理解できたのである。だけど、その解決方法の選択が何故「これ」(株式、投信、商品、その他もろもろ)なのかになると、非常に説明不足なものが多い。問題意識をあおった結果の解決策がこれかよ。他にはないのか。何故これでなければいけないのか。何故今あえてこれなのか。

 松井証券の松井社長は「大事なのは投資家保護。手数料を下げればよいという時代ではない」という。その通り。投資は人に説得されたり、追い込まれたりして始めるものではない。自分で判断して行うもの。わからないからやらないというのも立派な判断。

 「詳しく説明すると相手を悩ますだけ」。そこで悩みが出ることが大事。その悩みに一緒に考えて解決策を探ってもらえる人を投資初心者は求めているはず。セールスツールに頼った安直な営業は、将来投資が不調になったときに必ず顧客の不審を招く。「詳しく話したら不安で買ってもらえなくなる」という風潮があるとすれば、投資の広がりに多くは期待できないと思う。

 
2006年07月30日
今後も続く異常気象。自分にできることは?
 いよいよ東京も梅雨明けが間近になって来ました。8月に入ってからの梅雨明けは記憶になかったのですが、2003年の梅雨明けは8月2日だったようです。人の記憶は当てになりません。
 
 梅雨の語源には、湿度が高く黴(カビ)が生えやすいことから「黴雨(ばいう)」と呼ばれ、これが同じ音の「梅雨」に転じたという説、梅の実が熟す頃であるという説、“毎”日のように雨が降るから「梅」という字が当てられたという説があります。いずれにしても、梅雨は早く明けてもらいたい。今年の夏は長く、残暑も厳しいという予報です。私は夏が大嫌い。以前に書きましたが、熱や暑さにからっきし弱いのです。そして雷が怖い。雷が鳴ると、自分に落ちてきそうで身構えてしまいます。地震の揺れは平気なのですが。梅雨が終われば台風、雷。落ち着ける日はいつくるのでしょうか。

 世界中で異常気象の被害が続いています。欧米は40度を連日越す酷暑。中国は日本と同様に、豪雨で9657万人が被害に遭い、1000人を超える死者が出ているそうです。誰かを責めてどうなる話ではありませんが、自然災害は個人の備えではどうにもならないことです。日本に住んで良かったと思えるように、被災者の今後に光をあてる対応を政府がリードして国民に提案してもらえないでしょうか。一人の国民として何ができるのか。

 
2006年07月29日
妻の一言に感心!!
 来週の8月4日。テレビドラマ「水戸黄門」が放映されて37年になります。いつもながらのワンパターンで「この紋所が目に入らぬか」と一言。「へへっー」と悪党どもがひれ伏し、黄門様は「わっはっは」。終了15分から番組を見ても、十分堪能できる人気番組。「水戸黄門はいつみても爽快だね。あの印籠の力は今もって衰え知らず」と一人悦に入っていたら、妻から一言。「暴れん坊将軍って、そういう意味では画期的な番組だよね」。1978年から2003年まで大人気を誇っていた、あの松平健の長寿番組。
「何が?」

 「だってお父さん。暴れん坊将軍は時の将軍でしょ」「将軍だとわかってから、悪党どもが斬りつけてくるんだよ。これってすごいことでしょ」。確かに。水戸黄門であれば、将軍とわかった途端に番組終了だ。しかも、将軍の身分を明かしても整然と挑んでくる悪党を、これまた同様に動転もせず叩き斬る。普通なら権威が通じなければ「俺って将軍だぜ。無礼者」と動揺してたじろいでしまうのが普通だろう。そして殴り倒された悪党は1回平均35名、延べ人数は約29000人を数えるらしい。

 水戸黄門の二番煎じではなく、「時の将軍さえも忍びであれば斬ってしまえ」という画期的なストーリーが「暴れん坊将軍」をヒットさせたのかも。妻の一言に痛く感心。つい書きたくなって、書いてしまいました。

 「神様お願い」が効いたのでしょうか。米ドルが114円60銭までの円高に振れました。来週の8月3日は欧州、8日は米国で政策金利が引き上げられるかが注目されています。円高に振れても、円安に振れてもおかしくありません。どちらかにかけるのではなく、どちらに振れても構わないように心の準備をしておきましょう。昨日米国長期金利は低下し5%を割り込みました。円高に振れたら、まず為替を押さえたいと思います。

 
2006年07月28日
米国産牛肉を食べたくない人は守れるのか!!
 米牛肉輸入が本日解禁され、来月から店に出回ります。待ちわびていた人、取り扱いに慎重な人、断固拒否の人、さまざまです。良いの悪いのを散々専門家が話し合った結論が「米牛肉を食べるか、食べないかは個々人の判断に任せたい」。「米国人が実際食べているのだから大丈夫だろう」。こんな人たちに国民の代表として大事な決定権を任せていることにとっても不安を感じます。
 食べたい人や、自分の判断で食べる人はいいのですが、「絶対食べたくない人」は注意していれば守られるのでしょうか。何かに紛れて、知らず知らず口にする可能性はないのでしょうか。「個々人の判断に任せる」のであれば、「絶対食べたくない人」を守るシステムが万全であることが前提だと考えます。

 日銀は3月に量的金融緩和の解除を行い、6月にゼロ金利解除に踏み切りました。このとき、政治家は「これでもし景気の腰を折れば日銀の責任だ。福井総裁の責任問題だ」と日銀に金融緩和解除の責任を押し付けました。であれば、今回の解禁は誰が責任を持って見守っていってくれるのでしょうか。
 政策決定者のメンバーは誰、賛成者は誰「何故賛成なのか」、反対者は誰「何故反対なのか。どうすれば賛成に回るのか」、保留者は誰「何故保留にしたのか」。これらを国民に明確にしてもらいたいと思います。その後、賛成者○○、反対者○○はこの件でどんな活動を続けていたのかの経過報告があれば、非常にありがたいと思います。「責任者出て来ーい」といわれたとき、「果たして誰?」と仲間を見回す無責任な決定でなかったことを願っています。

 
2006年07月27日
神様お願い!!
 マネー雑誌「あるじゃん」で、外貨運用について今月、来月と取材を受けて話しをしました。取材を受けた当時の為替は、米ドルが115円、豪ドルが85円程度でしたが、その後みるみる円安が進み、現在は米ドルが117円、豪ドルは88円。

 私は年初から今年は株式投資よりも、外債などの外貨投資をお勧めしていました。現在でもその気持ちに変わりはありませんが、最近の円安に向かうスピードの速さには戸惑っています。外債投資は、円安が予想外に進み、「あのとき安いドルを買っておけばよかった」と買うつもりだった人が我慢しきれず買い始め、更に円安が進行し、その買った人がみんな利益が出るようになり「儲かった。儲かった」の声が実際あがり始めると一気に盛り上がります。そのときは為替は円安傾向、金利は低下傾向にあるときですから、そうなる前に投資したいものです。「あるじゃん」が出るときが、そういう時期でないことを祈っています。

 この8月は2000年から6年連続円高に振れた月で、昨年は月初113円程度で始まり一時109円までの円高が進行しました。
外債投資に取り組みたい人のために、こうした機会を神様、仏様が提供してくれればなあと願っています。

 
2006年07月26日
ユニクロが高級野菜を扱うと聞いて!!
 2002年秋にユニクロが高級品質の野菜事業に参入することを聞いて、「フリーズのユニクロが野菜なんてピンとこないなあ」と直感的に思いました。結果2年足らずで撤退しました。高成長を期待される企業は、その期待に応え続けるのは大変です。特に得意分野を絞りニッチ産業で伸びてきた会社は、新規参入組との差別化をはかり、絶対的な位置をキープするのは至難の業ではないでしょうか。そんな焦りをそのとき感じました。

 本日の日経に「不動産ファンド、事業会社投資にシフト」という記事がありました。都心の優良不動産物件は投資競争の激化で利回りが低下しているため、より高い収益を見込んで事業会社への投資に注目しているということです。

 不動産ファンドに求めていることは、割安な物件を確保し、それから上がる賃貸収入、あるいは売却益を自分の代わりに管理すること。事業会社投資、M&A業務は彼らの本業とリンクするものなのでしょうか。運用資金が自分がコントロールできる範囲を超えてしまい、運用に困っているのであれば、新規投資をやめるか、既存投資家に利益還元を行い、再び割安な環境が来たら投資家に声掛けするほうが投資家利益に沿う行為ではないでしょうか。もし本業として投資家に宣言するのであれば、これまでの実績を示し、本業として取り組む業態であることを説明し、理解してもらう行動が投資する前に必要だと思います。

 どこもかしこもM&Aばやり。そんな割安な企業が放置されているのでしょうか。不動産物件と同様に、目利きのプロでも収益を上げるのが難しい環境になっているように私は思うのですが。

 
2006年07月25日
114円でドル投資をしておけばよかった!!
 米ドルが一時118円に迫るところまで円安が進み、現在は117円前後。米ドルだけではなく、外国為替市場では、再び豪ドルや英ポンドなど高金利通貨が円に対して強くなっています。もう一度110円割れを待っていたのに、114円でも投資しておけばよかったと後悔している人がいるかもしれません。私もその一人。

 しかしここでは現実を受け止めなければなりません。再度気を強く持って、114円以下の円高を待つか、それとも為替はわからないから現時点で手当てするか。私はいずれでもOKだと考えます。大事なのは、今後どうするかを立ち止まって考えて、行動の準備をすることです。

 私は現在の金利を中長期で見ても投資妙味がある水準だと考えていますので、円高になったときに再度投資ができる資金的な余裕があれば、一部手当てしてもよいと考えています。もし114円で投資をしておけばよかったと後悔しているのであればです。

 現在米ドルの外貨MMFの実績利回りは4.5%です。今後もこの実績程度で1年間推移すると仮定します。117.50円で100万円外貨MMFに投資すると、約8510.63米ドルが一年後には8893.60米ドルになります。投資元本100万円を確保できる為替は112.44円(=100万円÷8893.60米ドル)。
 今後待っていても、112円割れがないかもしれません。112円割れを楽しみに待っているのでしたらよいのですが、「112円になれ」と祈るような気持ちでいると毎日がつらくなります。それなら、現在の水準で外貨MMFを購入し、1年後の112円台の米ドル資産をとりあえず確保して気を楽にしたほうがよいのではないでしょうか。私は過去、このようにしてタイミングを逃した自分をなだめてきました。みなさんはこの考え方に共感してくれるでしょうか。

 
2006年07月24日
プロのあなたなら安心して販売ができる!!
 海外では金融取引の口座開設のときに、「私はプロ」、「私は投資のベテラン」、「私は投資の経験者」、「私は素人」など、自分の投資経験を自己申告させます。それによって、その人が購入できる金融商品の品揃えが変わります。自己責任で判断できるプロはどんなものでも求めれば買えますし、素人は確定物しか買えません。
 
 来年夏に金融庁は「プロ投資家制度」を導入するそうです。プロと認められれば、通常よりも割安な条件で購入できるメリットがあります。プロであれば販売の際の説明義務が軽減されるため、販売側のコスト削減の恩恵を購入者に返す仕組みです。

 これって、今でも行われていることではないでしょうか?説明の要らない顧客は当然、販売手数料などコスト面で優遇されるのは当たり前です。販売手数料は、購入時にリスクなどの必要な情報提供を受けるために、投資家が払うものだからです。だから自分で投資判断を行い、インターネットで金融商品を購入した場合の手数料が安くて当たり前ではないでしょうか。

 にもかかわらず、あえてこの制度が求められるのはどういう状況なのでしょうか。金融機関は投資家の経験値をはかることができず、自己申告を受けないと安心して販売ができない。金融庁は、金融機関に任せていたら、どんな売り方をされるか不安だから縛りを設けたい。投資家は、ますます自己責任を押し付けられる。これって勘繰りすぎでしょうか。

 
2006年07月23日
投資初心者へのアドバイスと聞かれて!!
 昨日東京ビッグサイトで開かれた日経IRフェアのセミナーを聞きに行きました。盛況でした、老いも若きも。IRのブースでは「パーク24」と「南都銀行」を覗いてきました。話を聞いたのは、野村證券金融経済研究所の芳賀沼氏と日経マネー編集長が司会役でタレントの森下千里さんと鈴木一之氏のトークショーです。

 これまで芳賀沼氏の見方は共感することが多く、現在の相場をどうとらえているのかを確認したくて話を聞きにいきました。
「これからはもっと企業選別の二極化がすすむ」
「多少割安なイマイチ銘柄を選ぶよりも、多少割高なピカピカ銘柄を選ぶべし」
「世界的な金利上昇の影響で目先の調整はあるかもしれないが、個人消費と設備投資が支えとなり上昇トレンドに変わりはない」
「増配企業に引き続き注目」
いずれも同感です。
「実はそれほどオイルマネーは日本に入ってきていない。今中東は空前の建設ブームで、日本株などへの投資にお金が回るのはこれから」と外人の受け売りということわりがあり、こんな興味深い話も聞けました。

 次のトークショーは終始楽しい雰囲気でした。株式に興味を持ち始めた森下さんに専門家鈴木氏がアドバイスする内容です。鈴木氏は私の中学同窓で、大和証券時代は彼は株式担当、私は債券担当で一緒に過ごした友です。彼は株式の話を本当に楽しくはなします。相手が森下さんですから、尚更だったのでしょう。彼の投資初心者へのアドバイスは「常に何故そうなったかを考えること。次に儲かるものは何かと、投資する前に山っ気をもたないこと」でした。これも痛く同感です。

 ところで森下千里さんって、みなさんご存知ですか。私はこれまで森下千里さんと坂下千里さんとの区別がつきませんでした。うちの嫁さんも「どうだった鈴木ウドと一緒のチリちゃんは?」。それは「坂下千里ちゃん」。同じ間違いをしていました。森下さんはモデル出身なのでしょうか。細身の綺麗な女性でした。今後は間違いません。

 
2006年07月22日
オリックスアセットの業務停止!!
 金融庁は不動産投資信託(REIT)の運用を専門に手がける資産運用会社に初めて業務停止命令を出しました。REITに組み入れる不動産をきちんと審査せず、結果として違法建築物件を取得したため、こうした事態を放置しておけば投資家に被害がでかけないと懸念した結果です。
 2001年9月、2銘柄から始まった日本版REITは、ミドルリスク・ミドルリターンの投資対象として投資家に認知され、現在36銘柄が上場しています。オリックスアセットが運用するオリックス不動産は2002年6月、4番目に上場した、いわば老舗です。

 不動産を販売する、売るだけのプロはたくさんいます。しかし「購入後のメンテナンスを行い、資産価値を高める不動産のプロがそんなにいるのかなあ」と私は当初から疑っていましたし、今でもその疑いは晴れません。それぐらい賃料収入に特化して安定した収益を持続することは、高い専門能力が欠かせない難易度の高いプロの仕事だと思うからです。36銘柄上場しているわけですが、投資家はREITとして上場していることで同等に評価するのではなく、ひとつひとつの実績・内容を評価し、信頼できるところを選ぶ目が必要だと思います。強調するようですが、不動産販売のプロはたくさんいても、その後の資産価値を高めてきた不動産のプロの存在は余り聞きません。プロだから安心ではなく、プロを選ぶことが大事だと思います。

 したがって、今回REITとして実績がある老舗ファンドでこういった「プロの信頼を裏切る仕事」があったことにショックを受けました。オリックスアセットの問題ではなく、REIT全体の問題として、各社は投資家に対して説明責任を果たす大事な機会だと思います。「購入物件に鑑定評価が不十分なもの、不適当なものは一切ありません」という根拠と宣言をしてもらいたいと思います。投資を行う前提である信頼に応えてください。

 
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