2007年11月30日
投資難民の数が確実に増えている!!
 投資について相談をする人が回りにいない。現在投資しているものに振り回されていて、どんな形で投資と付き合っていったらよいか、一人悩んで自分を責めている。そんな「投資難民」が増えているように思います。

 投資は何もないところから独学で始めると大変苦労します。分からない点を聞ける助言者がいると有り難いものです。しかし、今から投資を始める人にそんな人が見つかるでしょうか?

 以前であれば証券会社で口座を開けば、否応なしに担当者がつきます。しかし現在は口座開設時に、ー蠖料が割高な担当者付きのコースと、⊆蠖料が割安だけど担当者はつかず問い合わせなどの窓口がコールセンターになるコースを選択できるようになっていて、通常はコストが安いという理由で、△鯀ぶ人が大半ではないでしょうか?

 つまり初めて投資をするのに、助言者がいない、助言をどこに求めたらよいかを知らない、もっと言えば、何が分からないのが分からない状態の心細い投資家を大量生産しているわけです。
こんな形で投資を始めれば、直に大きな損をしたり、大きな損をしないまでも今後が不安になり、投資の継続を諦めてしまう人がほとんどでしょう。とても「貯蓄から投資」への道が開ける状態ではありません。

 コールセンターに問い合わせの電話をしてみましたが、オペレーターまで行き着くのに、「ピポパ」を何度押したことか。聞き逃して最初からやり直しということも。しかも投資初心者では、どれを選択したら自分の問い合わせ場所に行き着くのかもわからず、ストレスになるでしょう。
「こんなに面倒ならやめた」と、投資以前のところで諦める人も多いのではないでしょうか。

 人の表情を見て説明する対面窓口でも十分な説明が難しいのに、そもそも電話での対応では限界があります。商品の品揃え以前に、「投資難民」を増やさない、救う仕組みづくりが必要です。
「投資難民にならないために」という話を、今後機会があれば、していきたいと考えています。

結論だけ申し上げれば、「投資が自分にとって必要なのか」、「どんな投資をしていきたいのか」を、投資を始める前に自分の中で明確にしておくことです。

 
2007年11月29日
あはは、円安株高!!
 思わず笑ってしまいます。糸の切れた凧が風に吹かれて頼りなく千鳥飛行を繰り返しています。
日経平均株価は16000円手前、米ドルは110円台乗せ、円はストップロスを巻き込んで円安が進行しました。

 現在の相場はムードで動いています。日経平均株価の明日は14000円でも17000円でもおかしくありません。米ドルは104円であっても112円であってもおかしくありません。
したがって円高を待っていた人、株安を待っていた人は、さほど今を悔しがる必要はありません。「株価の戻りはどこまであるのかな?」、「円安の戻りはどこまであるのかな?」と、この機会を笑って眺めていたらいかがでしょうか。

 しかし、いずれは「糸が切れた凧」状態の相場も収まってきます。そうなれば、割安で買える機会も少なくなってきますから、中長期の観点で自分が納得する水準にあれば、少しで結構ですから投資を開始しましょう。
 温泉も熱い湯だからと言って眺めていても身体を冷やすだけです。まずはお湯を少しかけ、つま先からそろっと入れませんか?人によっては「えいっ!」とザブって入る人もいるでしょうが、熱い湯が苦手な私は、そろりと入ります。中には温泉の湯の熱さに怖じ気づき、せっかくの温泉地でシャワーだけにして帰る人もいますねえ。みなさんはどのタイプですか?

 「戻るときはここまでもどるんだあ?」。自分の納得水準を見つけるヒントになると思います。

 
2007年11月28日
高度、複雑な運用商品って、何??
 三菱UFJ銀行が投信販売の専門チームを編成し、金融資産1000万円以上の富裕層との取引拡大目指すとのこと。きっかけは、一部の顧客から「高度、複雑な運用商品」の要望が強いらしい。そのため、説明能力が高い「運用のプロ」がこうした顧客に集中対応することにしたようです。

 「高度、複雑な運用商品」って、果たしてどんなものなのだろうか?気になってしまった。
顧客から「高度で複雑な運用商品はないのか?」という話はないだろう。
とすれば、顧客から「これってどういうものなのかな?」と他の金融機関から持ち込まれた金融商品の説明を求められて、その金融商品が「高度かつ複雑なもの」で答えられないケースが多いと言うことでしょうか?

 それとも自分が案内してもので、顧客から「これってよさそうだけど、仕組みを教えてくれない?」とマニュアル以外のことを問われて、「高度かつ複雑なもの」であることに気付かされたケースが現場に多かったからなのだろうか?
 自分で案内しているものが「高度かつ複雑なもの」であるという認識がなく、これまで案内していたとしたら問題である。
 案内しているものが「高度かつ複雑なもの」という認識がなければ、当然顧客にも「高度かつ複雑なもの」という認識が伝わるはずがありません。その顧客の目的、経験、許容度に照らして、金融商品を案内する金融機関としての根底の役割・使命が疑われてしまいます。
 私にはやはり気になります。「高度かつ複雑な」金融商品というのは、どんな内容のものなのでしょうか?

 三菱UFJ銀行では、数人で構成したチームを年度内に4,5チーム。来年度は20〜30チームにするという計画らしいですが。4,5チームで20人ぐらい、20、30チームで100人から150人ぐらいですかねえ?あの大きな銀行で足りるのでしょうか?
 専門チームに丸投げでは現場は育ちません。当然努力はされていると思いますが、現場に投資相談の窓口として自信をつけさせていく仕組み作りの方がより重要かつ喫緊の課題だと思います。

 
2007年11月27日
古人の知恵は侮れません!!
 ついに10年米国国債利回りは4%を割り込み3.85%まで急低下しました。6月に5.32%をつけていたのが嘘のようです。現在の政策金利4.5%の大幅引き下げを見込んだ水準であり、明らかに行き過ぎ、スピード違反。私にとっては全く興味がない水準まで行ってしまいました。
 3.8%台と言えば、2005年6月までさかのぼらなければ見つけられない低金利です。

 米国国債と日本株は両極端な投資対象と言われています。日本株が割高なときは米国国債は割安。米国国債が割高なときは日本株が割安。
 これは経験則からくる知恵ですが、古人の知恵をばかにできません。私は今回も当てはまっていると思っています。

 
2007年11月26日
泣く子には勝てない相場が続く!!
 現在の相場は、理屈で動いている相場ではなく、感情で動かされている相場だと思います。
泣く子には勝てません。理屈で動いていない時に、あるべき論を語っても意味がないことです。
したがって、短期的な上げ下げを当てようと、相場をじっと見ていたら疲れます。「ここは割安だから買い」と思って買ったら「えっー、まだ売られるのか?」という水準になりますし、「ここはいいところだから売り」と思って売ったら、ピピッと勢いよく上昇したり。とにかく、何が起こるか分かりません。

 現在投資を考えている人は総じて弱気。「買ったらまだ下がるかも知れない」。
そして現在投資している人はもっと弱気。「相場は終わったかも知れない。いつ買値に戻るやら。取り敢えず、大きな損をする前に損切りが鉄則。あー、だけど損して売る勇気も出ない。どうしよう」。

 ここは、自分の投資しているもの、投資しようとするものが、本来市場が冷静になったら「どこまでの戻りが期待ができるのか?」を想定してみてください。
その時点で余り戻りが期待できないものであれば投資対象から外す。すでに保有しているのであれば、持っているだけで今後も不安になることが多いと思います。したがって、量を少なくするか外す。
 戻りが期待できる対象であれば、自分が振り回されない投資金額の範囲内で、納得した価格で投資に取り組むことを決めることをお勧めします。投資をするか、しないか、で迷うことがストレスになっているのであれば、、将来に期待して投資に取り組むことを決めたらいかがでしょうか?

 現在は感情で動いている相場であり、理屈以上に安い買い物ができる相場。買った時点よりも更に安く買える機会があることを前提に、今第1弾の投資をする勇気を持つか、今は買わないと様子を見る勇気を持つか。
 中途半端な気持ちで相場を眺めていると辛いですよ。何度も申し上げますが、投資してすぐに報われることを期待する人には、相場に振り回されて、しばらく辛い時期が続くと思います。
 「やっぱり下がったか。何でこんな水準で売る人がいるのだろうね」と、下げ相場を受け止められるスタンスでないと身が持ちません。

 

 
2007年11月24日
山一証券破綻から10年!!
 山一証券が自主廃業を発表したのが1997年11月24日、あれから10年が経ちました。1997年7月1日に香港が中国に返還された年でもあります。
 95年年初7,000台だった香港ハンセン指数は97年8月には17,000目前まで上昇し、バブルがはじけ、アジア危機に突入。10月には9,000割れまで一気に急落しました。思い起こせば、このアジア株のバブルのはじけた時期に山一証券は「押し目だ」と言って、大攻勢をかけていました。
「何が儲かるのか。何が売れるのか」という焦りが、目の前の値動きあるものに取り憑かれてしまったのでしょうか。

 現在証券会社では、株式投資よりも投資信託の販売が主流です。「投資信託しか売れない銀行と、株式など変動商品を扱ってきた証券会社とは投資のノウハウの蓄積が違う」という、あの鼻息の荒さは今は聞こえてきません。

 値動きがあるものを勧めるわけですから、「何故今が投資する時期なのか」を一生懸命にお客様に説明し、結果思うようにいかなかったときには「何故こんな結果になったのか。今後どうするのか」をお客様に文句を言われながらも、説明しました。
 その中で、「こんな話し方をすると誤解される」とか、「こういうお客様には、こういうタイプの金融商品を求められても紹介してはダメだ」とか、トラブルの経験が次のトラブルを生まないための工夫など、営業マンにとっての知恵になりました。したがって、当時の優秀な営業マンはトラブルをいくつもくぐり抜けてきているので、「相手がどんなタイプのお客様であっても対処できる」という自信がありました。

 私はある金融機関の担当者から「非常にうるさいお客様で、内容はわからないけど株の話らしい。何か怒っているような雰囲気なんだけど、良かったら会って話しを聞いてもらってもいいかなあ」と頼まれて、そのお客様の所にうかがいました。
 確かに取っつきの悪い方ではありましたが、内容は「株式の配当をどう受け取ったらよいのか」という簡単な質問でした。後でその担当者から「どうだった?怒られた?」と確認の電話が入ったのを今でもはっきり覚えています。

 私が最近「このままでいいのかなあ」と感じているのは、余りにも「投資家の自己責任」、「投資判断は投資家がすべきもの。営業マンは誘導してはいけない」という意識が強くなり、金融機関がお客様と対話する機会が極端に少なくなっていて、投資を助言する機能が全く働いていないように思えるからです。お客様との対話の機会もなく、助言をした経験もなく、お客様との行き違いで発生したトラブルの処理もしたことがない、そんな金融機関の窓口が「どうして投資家のニーズがどこにあるのか」というアンテナになりえるのでしょうか?

 以前のような強引なセールスは論外ですが、現在の品揃えをしておいて、「お客様が関心があるものが見つかれば、声かけてもらい、買ってもらえればよい」というフリーマーケット状態で金融商品が売れ続けるわけがありません。これまでは投資に関心がある人が少なからず存在したからです。投資に疲れてしまった人は金融機関の窓口に行く気も失せてしまうでしょう。
 これは金融機関にとっても、投資を前向きに考えている人にも不幸な結果です。お客様といかに対話できる時間を増やし、機会を増やしていくか、もっと金融機関側にお客様の投資判断を手助けする工夫、努力が必要なのではないでしょうか。
 そうしないとますます、インチキ金融商品やまがい物をつかまされて、泣く投資家が増えてしまうと危惧しています。賢い投資家を増やすのに金融機関が無関心であってはいけないと思います。
自分で投資判断ができる投資家を増やすために金融機関は何か努力をしていますか?品揃えと情報を流すだけでは不十分だと思います。この10年がよい区切りになればいいのですが。

 
2007年11月23日
日本は重みを取り戻せるのか!!
 1987年10月に発生したブラックマンデーの世界同時株安、2001年9月同時テロ後の世界同時株安、いずれの相場急変時にも、世界は日本の市場がどのように受け止め、相場がどっちに向かうのか注目していました。当時の日本には、その程度の重みがありました。
 現在は日本市場で株式が高くなっても、円が安くなっても、商品が上がっても、世界の投資家の参考になりません。むしろお隣中国、韓国、シンガポールの市場に注目し、結局ロンドン市場が開き、ニューヨーク市場が開いてからが本番です。日本素通り(ジャパンパッシング)から日本無視(ジャパンナッシング)の、非常に情けない状況になっています。

 景気は明らかに停滞し始めているのに、未だに「景気は堅調なり」と発表を続け、これまでは景気回復の自然増収に甘え無駄に目をつむり見直さずにきたくせに、自然減収が見えてきてから慌てて増税と騒ぎ立てる。「構造改革断行」と景気よくブチ上げて、たくさんの法案を通してきたくせに、いざ詰めに入る段階ではすべて骨抜き、しかも全て棚上げで先送り。こんな国に愛想を尽かしても当然と言えば当然。

 サブプライム問題でも、日本の金融機関には影響なしと言ってはいるけど、投資家は金融機関だけではないはず。隠れた被害者の存在を抜きにして、安易に「大丈夫」を連発する。事が明らかになると、「政府が全てを承知しているわけではない」と開き直る。「あーあ」という感じです。

 やはり、我々個人投資家は自分の資産は自分で守るしかありません。2002年、2003年の日本のどん底の時に、「日本という国はダメだけど、日本には優秀な企業と勤勉な国民がいる」と外人投資家は注目しました。外人に言われないと自信が持てないのはこれまた情けないですが、私もその通りだと思います。日本とトヨタ、日本と前川?どっち。

 捨てる神あれば拾う神あり。日本株を捨てる人、それとも拾う人。日本株を投げる人、それとも日本株が投げられるのを待つ人、どっち?
 日本企業や日本人の底力を一番知っているのは外人ではなく、やはり日本人でありたいと思います。

 
2007年11月22日
アメリカが危ない。日本株が下がる。だから・・・!?
 連日の円高ドル安、日本株安。アメリカが危ないとか、日本株は外人投資家に見放され、さらに下がるのは必至とか、ドルを持っている人、日本株を持っている人で不安な毎日を過ごしている人がいるでしょう。
 「ここは分散投資で、元気のいい新興国株式やユーロにも投資をしたほうが良いのではないか」、「インフレを考えたら、商品ファンドや不動産投信も必要か」と思い悩む人も多いかもしれない。

 私は新興国株式や商品相場全般、そして最近少し調整している不動産相場も、将来振り返れば「あの水準は割高だった」と述懐する水準だと思っています。分散投資をしていれば元本割れをしないというわけではありません。値下がりの度合いを小さくできるという話です。
 「割高だけど、まだ上がりそう」と積極的な意味で分散投資の対象にするならよいのですが、資産を守るために、分散投資の対象として、わざわざ割高なものを組み入れなくてもよいのではないでしょうか。上がり続ける投資対象は存在しません。上がるほど下げは大きくなるものです。損を小さくするつもりで組み入れたものが逆に下がるという二次遭難に遭うこともあります。

 米ドルや日本株、最悪どこまで下がると想定しますか?105円、104円、100円割れ?14000円、12000円?想像してみましょう。

 分散投資で加えようとしているユーロ、新興国株、不動産はこの先どこまで上昇し、それによって米ドルや日本株の損をどの程度カバーしてもらうことが期待できるのでしょうか?
どこまで上昇するのか?そして天井を打ったときにどこまで下がるのか?想像してみましょう。

 おそらく前者はある程度の想像ができても、後者は相場任せ、風任せで、明確なイメージをお持ちの人は少ないのではないでしょうか?
 リスクは想像がつかない度合いのことを言います。ということは、どちらのほうがリスクがあると言えるでしょうか。

 円高米ドル安、日本株安はこれからも続き、円安ユーロ高、新興国株・不動産の値上がりはこれからも続きそうだという想定がないと、分散投資の意味がありません。
 米ドルや日本株の将来に悲観するなら、ここは投資を中断し、円現金に換えて、割安になるのをしばらく待ったらいかがでしょうか。くれぐれも安易な分散投資に走り、余計な不安を抱え込むことがないようにご注意ください。

 
 

 
2007年11月21日
値段が高くて在庫になる!!
 今年は厳冬になると言われていますが、果たしてどうなるでしょうか?原油急騰のあおりを受け、灯油の大幅値上げは必至。しかし、元売り業者は値段が高すぎて、消費者が灯油の消費を節約して、他の方法で暖を取る動きが予想され、売れ行きが鈍り、在庫になるのを恐れているとのこと。

 通常は物の需要に伴って値段が決まる物だが、素材価格の高騰で値段を上げざるを得ない業者も気の毒な話です。われわれ消費者としては、なるべく寒さは着る物で調整するなど、暖房器具に頼らない生活をする工夫が必要ですが、寒冷地の方は節約にも限度があります。最近の気象は異常気象。もしかしたら、半端な厳冬ではないかもしれません。ニューヨークで車の中で凍死する(投資ではありません)人の報道が頭に浮かびます。

 被災地の援助の時もそうですが、こういうときに政府は頼りになる存在になるべきではないでしょうか?今回も灯油が上がって生活を切り詰めなければならないのは自己責任、そして灯油が買えなくて結果凍死する人が現れても仕方ないと切り捨てるのでしょうか。
 高ければ業者が値段下げればよいと他人事なのでしょうか?
 無駄ばかり見逃し、見過ごし、大事なところに気配りが感じられない。残念を通り越して悲しくなります。

 
2007年11月20日
下げ相場で不謹慎なようですが!!
 為替相場は再び円独歩高。日経平均株価は15000円割れ。信用取引や人からお金を借りて、短期勝負をしている人にとっては気の毒な相場が続いていますが。中長期の投資家にとっては、あれも、これもと目移りしてしまう相場が続いています。
 じっくりいいものを納得ずくで仕入れていきましょう。ただし、目先すぐには報われないことを覚悟してのぞむことが大事なのは言うまでもありません。

 
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