2008年06月30日
「理解できないもの」は買わない、「説明できないもの」は売れない!!
 本日の日経新聞に「証券化商品、リスク管理を厳格化。金融庁、銀行への監督強化。経営陣の責任重視」という記事がありました。運用のプロであるはずの金融機関が、格付け会社の説明をうのみにして投資を行い、証券化商品の内容を認識できていないところがあるのではないかと疑っているようです。そして、そのリスク管理の監督責任を経営陣に求めるという指導です。

 これに対して金融機関側には、「経営陣に損失見通しの是非を見極めるのは難しい」という声もあり。それはそうだと私も思います。現場の運用担当者が理解できていないことを、その担当者から説明を聞いても経営陣が理解できるわけがないのは当然でしょう。
 そう言う意味では、まず「格付け会社」や「証券化商品」を作る側の情報開示を徹底させ、前向きでなければ罰するといった情報の充実を促すべきだと思います。情報が十分なのにもかかわらず、理解できずリスク管理が不十分な金融機関は当然責められるべきでしょう。

 逆に金融機関が「自分の理解できていないものを顧客に販売している」方が問題ではないでしょうか。顧客に説明できないものは売れない。「担当者に商品を完全に理解させてからでないと、顧客に案内してはならないというルールは厳しい」という金融機関が案外多いのでは。自分でリスクが理解できていないのに、顧客にリスクの度合いを説明することは無理な話です。

 
2008年06月29日
「割高だな」と思ったら手を出さない!!
  この6月はやはり上下の激しい相場になりました。毎日相場を眺めていた人は「何もしていないのに疲れた」という方も多かったはず。上下に振れるということは、「安く買って高く売る」機会が増えるということでありますから、決して投資家にとって悪いことではないと思います。ただ動きに振り回されていて、「結果何も出来ていない」という人の方が多いでしょう。

 「買いも売りも」と考えると気持ちが忙しくなりますから、「買う」か「売る」かのスタンスを決めて、その水準になっているかどうかだけ、チェックする毎日にした方が良いと思います。
今大事なことは、「決して割高な水準で投資しない、今は割高かなと迷っていたら投資しない」という決め事を持つことだと思います。

 「今が割安で投資できる最後の機会で、これを逃すとどこまでも上昇して割高になってしまう」、いわゆるバブルの時代は当分来ません。慌てず、割安をコツコツ拾いましょう。

 たとえば原油の140ドル。「いつまでに、どのくらいの上昇を期待していて、自分はそこの高値近辺で売却して利益を固める自信があるか」。そして「現在の140ドルで投資して、もし原油高の転機となり下落基調に変わった場合、どこまでの下げを覚悟したらよいと想定するか?その過程で、自分は大きな損をしない自信があるか?たとえ大きな損をしても、その後も原油への投資に前向きでいれるか?」。こうした「リターンにリスクが見合っているのか」、両方を手にとって検討することが大事だと思います。原油だけのことではありません。

 
2008年06月28日
金利は低下しているはずなのに、何故住宅ローン金利は上がるのか??
 本日、日経の朝刊に「住宅ローン金利、10年物、12年ぶりに高水準」という記事がありました。7月実行分の固定型住宅ローン金利を全期間引き上げると発表し、固定金利型ローンを積極的に取り扱い始めた1996年以降でもっとも高い水準まで上昇したとあります。期間10年、三菱東京UFJは4.25%、りそなは4.15%。確かに高くなりましたねえ。少し前までは、「住宅ローンを借りて外債投資でサヤが取れたのに」と思ってしまいました。

 しかし、この金利を引き上げた改訂を意外に思った人も多いのではないでしょうか?

確かに少し前までは国内の金利も高かったけど、新聞記事の拾い読みでも「最近は株安の金利低下」って書いてあったはず

 その通り。10年国債利回りは、6月月初1.7%程度始まり、中旬は1.9%まで上昇し、昨日は逆に1.6%を割り込む水準まで低下しました。住宅ローンの固定金利はこの10年国債利回りの水準を参考に決められ実行までにタイムラグがあるため、今回のように違和感のある決定もあり得るわけです。ここでローンを決めるときに「現在の金利水準は妥当なのか、安いのか、それとも高いのか」のイメージを、ローンを組もうとする人、そしてローンの相談に乗ってくれている人に共有できていれば、良いパートナーなんですが。

 私はこのブログの中で何度か申し上げてきました。「現在は金利確定物で運用する良い機会があるので、金利確定物の動きに注目してください」と。逆に言えば、現在の金利水準で長い固定金利のローンを組むことには慎重であった方がよいと思います。かといって「変動金利にしなさい」と言っているわけではもちろんなく、金利低下場面では「固定金利にするぞ」とあまり欲をかかず、準備してくださいということです。私は国内の長期金利が海外の金利並みに上昇することはないと思っていますし、水準が水準なのでびっくりするほど大きく低下する事もないと考えています。

 運用も調達も、「高い、低いにそんなこだわらず、そこそこの金利でよし」と考えたら良いのではないでしょうか?償還満期のときに改めて「今後どうするか」と考えれば良い話であり、取り返しがつかないわけではないのですから。それにしても、今回の改訂には違和感がありますねえ。

 
2008年06月27日
残念ながら、仕切り直しの相場に!!
 ニューヨーク原油は一時140ドル台に上昇。ニューヨークダウ株価は急落で1年9ヶ月ぶりの11453ドルの安値引け。日経平均株価も13500円を意識した展開になっています。このブログでも紹介していますが、確定金利商品の金利水準が魅力的になってくると、値上がり利益を目的とする金融商品の動きは鈍ってきます。ついこの間、「日経平均株価は14500円の壁は厚い」という見方に私は疑問だと申し上げましたが、ここまで世界的な株価の調整に入ってしまうと(ここから更に売り込まれていくとは思いませんが)、相場は仕切り直しとなりました。14500円を固める相場は少し遠ざかった模様です。個別銘柄では再び物色し、年末までの上昇相場に期待する投資機会がありそうです。

 しかし、最近の相場の動きを見ているとつくづく思います。「無理は禁物」。「無理して買う、無理して売る」はストレスの元。「休むも相場」。「ここまで下がるのは想定内。ここまで上がるのも想定内。動かないのも想定内」と、手を休めて相場を眺める時間を作るのも大事。
体と一緒ですね。「無理してるかな」と思ったらいたわって休めることが元気でいるために大事なことですね。

 冷静になればなるほど、やはり商品相場の水準は異常値だと思います。「触らぬ神にたたりなし」。くわばら、くわばら。

 
2008年06月26日
なんか寂しい、指数型投信人気!!
 本日の日経朝刊に「指数型投信じわり、手数料の安さに評価、純資産残高アクティブ型に迫る」という記事がありました。過去3年間の日本のアクティブ型のうち、日経平均株価を上回ったものは37%しかなかったというデータもありました。
 「プロが市場平均に勝つ運用をするというから、わざわざ手数料が高いのを承知で投資したのに、この結果にがっかり。だとすれば、最初から手数料が安い指数型投信を選んだ方がましじゃないか」という考えは至極投資家としてはまともだと思います。

 販売する側の金融機関も「手数料が安いから指数型投信を積極的に販売してこなかったが、今後は考えたい」というのもわかります。

 しかし私は、大半がどうしようもないアクティブ型であっても、「こいつだけは運用のプロだ」というアクティブ型があり、そんなアクティブ型が他にもないかと「運用のプロ」を探し求めるムードがあって欲しいと願います。「こんな割安な状況であれば、自分では探すのは無理だけど、運用のプロなら素晴らしいパフォーマンスが期待できるかも知れない」と期待するアクティブ型投信の存在が少ないのが寂しいです。

 良いモデルケースは「さわかみファンド」ではないでしょうか?「株式投資をするなら私にまかせなさい。安いところではバンバン買いますよ」。「おそらくこの投資環境だったら、こんなことを投資家向けにしゃべるんだろうなあ」と期待したことを、そのまましゃべる。常に言っていることがぶれない。迷いがない。実際はあるのかもしれませんが。最近の実績は特によいわけではありませんが、投資家にとっては相場が安くなったら自分が投資する代わりに「さわかみファンド」に委ねるという形が出来上がっています。

 最近、投信のファンド説明会に行ってもつまらない。レジメの中に書いてある話しか伝わってこない。そんなのレジメを見りゃあわかること。以前のファンド説明会のスピーカーは「このファンドは素晴らしいんです。是非みなさんに少しでもわかって帰っていただきたい。運用する人間はこんなことを日常考えながら運用しているんです。彼らはこんな事にも気を配って投資しているんですねえ。側にいながら感心することが多いんです」と、明らかにスピーカー自身がそのファンドのファンで、「語り部」になっていました。そういう話なら、繰り返し聞きたくもなりますし、聞いたことを誰かに伝えたくもなります。

 売れるから「指数型投資信託」、売れないから「アクティブ型投資信託」は適当に。そんな作り手側、販売側の姿勢では、受ける側、聞く側の投資家のやる気はどんどん削がれてしまいます。
「何故投資が退屈でつまらないものになってしまっているのか」。作り手側、販売側が投資に楽しんで取り組んでいないからではないでしょうか?誰かに伝えたくなるような「楽しい」ネタを聞かせてください。

 
2008年06月25日
スルガコーポ再生法申請、7年ぶり普通社債はデフォルトに!!
 不動産会社スルガコーポ(東証2部上場)が昨日、民事再生法の適用を申請し受理されました。これにより負債総額620億円を抱え、25日付で上場廃止となります。同社が発行した公募普通社債は、2001年のマイカルの破綻以来、7年ぶりのデフォルトとなりました。
 普通社債の銘柄は2本。
2009年10月29日償還 利率2.89% 発行総額110億円 発行当初の格付けBBB−(JCR)
2010年3月15日償還  利率2.95% 発行総額100億円 発行当初の格付けBBB−(JCR)
いずれも期間3年の社債発行です。

 格付けBBB−(トリプルビーマイナス)はギリギリ「投資適格債」と言われる水準で、もう一ランク落ちた格付けBB(ダブルビー)以下は償還満期までに企業が破綻する可能性があるという「投資不適格債」、「ジャンク(かみくず)債」と呼ばれ、プロの投資家でも運用に慎重になる格付けで、その一歩手前で当初発行されていたものであり、元々リスクがない社債ではありませんでした。実際、プロの目利きであるはずの投資信託で、この社債を安全資産として組み込んでいるところもありました。

 格付けBBB−で評価した格付け機関はJCR(日本格付け研究所)。今年5月29日に、当初の格付けBBB−を格付けBBの投資不適格債に格下げし、翌々日31日に格付けCCC(トリプルシー)に格下げ。ちなみに格付けCCCは「債務不履行に陥っているか、その懸念が強い」という格付けです。そして昨日、格付けCCCは格付けDの「債務不履行」となりました。
 もう格付けがBBに引き下げられた29日の時点で、実質この社債の買い手はいなくなり、売るに売れない「不動産」になっています。

 「格付けBBB−の社債は買うな、手を出すな」というつもりは毛頭ありません。その格付けだからこそ、高いリターンが約束されているのですから。 崕還満期を迎えることができるだろうか」、◆峺什澆粒壁佞韻呂泙整き下げられる方向にあるのか、このままでしばらく推移するのか、もしかしたら格付けの引き上げが期待できるのか」、「格付け、償還リスクに見合った利率なのか」を検討した上での前向きな投資であれば良いと思います。

 今回のスルガの破綻は、業績悪からではなく、反社会的勢力と密接な関係を維持していたことの判明から生じた特殊なケースですが、この社債に関しては、やはり事件が発覚してすぐ(今年3月月初頃)に換金に動くのが妥当だったと思います。

 これにより、比較的格付けの低い銘柄の発行は難しくなりそうです。一方で13日に発行されたシティグループのサムライ債(円建て外債)は30日の募集最終日を待たずに完売しました。
株式はこりごりと、少し確定金利ものに個人の関心が向かっています。

 今回のスルガ社債の破綻と、格下げになる見通しが高いものの現在高格付けのシティグループサムライ債の販売好調を結びつけて考えてみました。株価が低迷する中、今後資金調達の手段として社債の発行を視野に入れるところが増えるでしょう。特に個人の資金を当てにした社債が増えてくると思います。しかし今回のスルガ社債の破綻により、ある程度魅力のある利率でなければ個人の歓心を誘うことが出来ません。そこで参考にせざるを得ないのはシティグループのサムライ債の期間3年、利率2.66%の条件です。「そこまでの金利水準を提示して社債を発行するべきか」と多くの企業が悩むでしょう。しかし、どこかの国内企業が発行に踏み切れば、今度はその利率を参考にするしかありません。こうして、個人投資家にとって魅力ある金利水準の社債が発行されるようになるかも知れないと私は期待しています。

 スルガの社債デフォルトの知らせを聞き、「社債への投資は危ない」という一面だけではなく、「魅力的な金利水準の社債が発行されるかも知れない」という期待の目を持ってもよいのではないでしょうか?

 
2008年06月23日
「アジア株式は有望な投資先」と勧めてきた証券会社は正念場!!
 本日の日経記事で、期待で注目されたベトナム株式が年初から約6割下落したと伝えています。急速な貿易赤字の拡大と高インフレが嫌気され通貨ドンが急落していることも背景だと。

 「中国の次はベトナム」、「目先大きく株価が振れても10年持てる資金なら、今からでも投資妙味大」。おそらく今でも、この底流に流れている考え方自体は間違ってはいないと思います。
しかし現実、年初から約6割、為す術もなく株価の下げを見てきた投資家に平常心を保てているのでしょうか?外国の投資マネーが鉄砲水のように国内に流れ込み、「うたげ」に踊らされた現地の証券会社、金融機関は「うつつ」の中で健全性を保っていけるのでしょうか?そんな状況の中で投資情報の「質」「量」の今後の確保はできるのでしょうか?「うたげ」で隠れていた事が「うつつ」で明らかになる事が多くなるでしょう。
 「アジア株式を日本の投資家にとって身近な投資対象に」とこれまで頑張ってきた証券会社は、ここが正念場。逃げずに投資家向けの情報開示に心がけてもらいたいと願います。投資家の不安を自分たちから吸い上げるような、証券会社側の前向きな対応が期待されます。

 
2008年06月22日
「運用の話は苦手だから・・・」という人は是非金利の話を!!
 お金回りの話し相手を求めている人、投資のセカンドオピニオンを求めている人はたくさんいます。インターネット取引が当たり前になってから、いっそう、こうした人の数が増えているように感じます。一方で、顧客から頼りにされる立場になりたいと願っている金融機関の担当者もいます。
 しかし「もし運用の話を振られると困ってしまうから、運用の話にならないように言葉を選んでいる」という人が多いです。「株式や投資信託、何がいい?」って聞かれても困るという。

 私はそんな人に是非「顧客と金利の話ができるようになれるといいですね」と金利に関心を持つことを勧めています。「株の話をする人はたくさんいます。しかも経験・知識もない付け焼き刃の話はすぐ相手にも分かってしまいます。だけど「金利この先どう思う?」と聞ける人は余りいませんよ」と。

 株は持っていなくても、不動産は持っていなくても、預金やローンを抱えていない人はいません。もし聞けるのであれば「金利の話」は誰にとっても関心事です。
株式投資をやる人にとっても、外貨投資をやる人にとっても、金利動向は重要な要素です。すべからく、顧客とのコミュニケーションのきっかけとして「金利」はできると重宝な話です。
「株や投資信託の個別銘柄の話は話せる人にまかせましょう。我々は顧客が金融商品の選択に役に立つ金利の話をすればいいじゃないですか」と。

 しかし「金利の話」をスムーズに話せるようになるには、こちらもそうですが、相手もある程度、金利について最低限知っておいた方が良い知識があります。非常に自分の本のことで恐縮ですし、手前味噌なのですが、「金利の話」をスムーズにできる関係を作りたい、もしくは輪を広げたいという人は、是非私の「いま債券投資が面白い」を互いに手にとって共通の価値観を作っていただきたいと思います。「金利の話」をする際に、聞く際に、必要であろう内容は出来る限り盛り込んだつもりです。私が金利の話をするときに、「こんな事柄を説明したもの」、「こんなデータがないかな」と、いつも困っていた内容を盛り込みました。
 「債券投資の奇跡の本」と最高のほめ言葉を頂いた読者の方もいらっしゃいました。ありがとうございます。「金利の行方」に興味を持ち、自分で予測できるようになりたいと思う人がもっともっと増えていくことを願っています。

 
2008年06月21日
ニューヨークダウ株価大幅安で12000ドル割れ、11842ドル!!
 昨日はニューヨークダウ株価指数は大幅安で3ヶ月前の安値水準まで下落しました。金融保証保険会社(モノライン)の格付けの引き下げにより、「モノラインの金融保証能力に懸念が高まり、モノラインの保証を受けていた金融機関が損失を受ける」という連想からの売りに加えて、新たにゼネラル・モーターズ(GM)など米自動車大手3社の格付けを引き下げ方向で見直すと発表が重なり、ダウは一時244ドル安の1万1818ドルまで下げたようです。ちなみに、ニューヨークダウ株価の年初来安値は1月22日に記録した1万1634.82ドルでした。
 一方、ドル高・ユーロ安で売られていたユーロは1ユーロ=1.5300ドルまで急落した後、わずか1週間程度1.5650まで回復しました。

 売られすぎれば買われ、買われすぎれば売られる。現在取り上げられる日替わりの買い材料や売り材料は言い古されたものばかり。目新しいものはありません。そもそも、現状は本来、大きく買われる場面でも売られる場面でもないのに、波風を立てて利益を上げなくちゃいけない人たちが必死にチャレンジしている相場なのではないでしょうか?

 したがって我々個人投資家は、「天井買わず、底売らず」。相場に振り回されて、「今後どうなるのか?」と息をのむ自分に気づいたら相場から離れましょう。そんなに極端に下がったり、上がったりしないし、長続きもしないのですから、一週間ぐらい違うことを考えていたらよいと思います。
無理な投資さえしていなければ、いずれ妥当な水準には戻ってくるはずですから。

 
2008年06月20日
混迷であるほど日本資産に注目!!
 本日日経に「日経平均322円安、14500円の壁厚く、米経済・原油高・国内景気3つの重し」というタイトルで、早期に日経平均の年初来高値15156円を更新できるという見方は少ないという記事がありました。これが世間の共通認識なのでしょう。

 好調に推移した米国株式もいつのまにか12000ドル近辺まで値下がりし、アジア株式は底値が確認できない状況。商品相場の動きも、方向感定まらず。相場の混迷で、投資マネーは行き所さえ決めあぐねている様子です。

 だからこそ、流動性があり、低金利である円資産の調達ニーズが高まっているのだと私は考えます。したがって、ここ最近の為替相場は円安方向に振れてきましたが、円の底堅い調達ニーズの高まりにより、これ以上の円安進行は当面期待せず、少し円高に戻る可能性も視野に入れています。
 もし外貨運用ニーズと円資金取り入れニーズが拮抗して、円が各国通貨に対して安定感がでるのであれば、欧米株式やアジア株式に本来流れるはずだった資金は、通貨円を背景にした日本株式に流れてくるのではないでしょうか?日本株が割安であるがための買いではなく、相対的に安定感のある円を背景にした株式だからです。
 日経さんの相場観の良し悪しではありません。もともと日経さんは一般的なコンセンサスを記事にしているわけですから。その一般的なコンセンサスがひとつに結論づけられたときは、大体「相場は逆に動くとき」という経験則があります。
異を唱えるようで恐縮ですが、これまでも14500円の壁をそんなに厚いと感じたことはなく、逆に14500円が下値の壁として厚くなる方が可能性が高いと個人的には思っています。私のドタ感ですが。

 
26件中(1件〜10件を表示しています)   前   |