2008年10月31日
日銀政策金利0.2%引き下げ、大丈夫??
 注目されていた政策金利の引き下げ幅は、賛成4名、反対4名の議長採決で予想された0.25%の幅ではなく、0.2%で決定されました。そもそも政策金利の引き下げの効果を疑っていた私としてはやらない選択もありだと思っていました。しかし、,海械,3日で相場が「日銀政策金利引き下げ」を完全に織り込んでしまっていて、日銀はそれに対して何もアクションを起こそうとしていなかったこと、⊆舁弭颪里曚箸鵑匹協調利下げに踏み切っており、ここで日銀が引き下げに応じても日銀を非難するムードはなかったことを前提にすれば、すんなり予想通りの0.25%の引き下げで決まるものと思っていました。
 ところが、引き下げ幅は0.2%?と変な渋り気味。下げ余地を残したかった?0.05%けちってどれほどの余裕なのか?むしろ日銀内部の迷いが表に出たようで、今後も難しい政策判断を迫れる日銀は頼りになる存在として大丈夫かと心配になります。マーケットに対して、何故に答える丁寧な対応が求められます。何故0.25%ではなく、0.2%の幅にしたのでしょうか?何故0.25%ではいけなかったのでしょうか?
 どうせ下げることに決めたのであれば、なぜ日銀が0.2%の幅にこだわったのかを説明すべきだと思います。いたずらに、相場の動きをおもちゃにする輩をけん制するためにも。

 
2008年10月30日
個人の直感の鋭さはあなどれない!!
 専門家の多くは「相場はまだ安心できるものではない」と言います。私も、年内は少なくても山あり谷ありだと思っています。つまり良いときも期待しています。
昨日の夕方、新宿の街を歩いていると長蛇の列。みずほ銀行を取り巻く列がありました。「何かなあ?」と眺めると、外貨との交換を待つ列でした。今の内に、円から外貨に換えておいて海外旅行の買い物に備えようということなのでしょうか?ふだんは為替相場に関心がなさそうな男女の方が多かったと思います。やはり直感で「外貨は安い。円は高い」と感じたのでしょう。

 思い出しますねえ。90年のちょうど今頃、「ワイド」という確定金利商品が年9.604%という高金利で募集された時のことを。当時機関投資家は「金利はもっと上がる」と金利上昇におびえていたのに、個人はこのワイドを買うために、朝早くから店頭に押しかけ、取り付け騒ぎのような異常な雰囲気でした。このとき個人は直感で「ワイドの金利は高くてお得」と思いました。結果は大正解でした。その後は金利は下がり続け、ついにはゼロ金利状態に入ったわけですから。

 円高還元セール。日本人が強い円を活かして、いいものを安く買う。非常に合理的な考え方ですよね。現在の円高水準を覚えておきましょう。半年後、1年後、どんな水準になっているのでしょうか?もっと円高?変わらず?それとも円安?
 円高は悪いことばかりではありません。円高を活かす時期にあると考えたいものです。

 
2008年10月29日
昨日のニューヨーク株式相場は何故あんなに上がったの??
 昨日のニューヨーク株式市場は一時900ドル超える棒上げ、急騰し、9000ドル台に一気に戻しました。為替相場も一気に円安に修正。24日と比較すると、米ドルは90円80銭から99円70銭まで、ユーロは113円58銭から127円30銭まで、豪ドルは54円96銭から64円80銭まで。凄まじい値動きとなりました。
 何故、こんなにニューヨーク株式が上昇したのか?為替が大きく円安に振れたのか?後講釈で、FOMCや日銀の政策金利引き下げ観測が背景だとか、コメントされていますが、私は納得が行きません。「日銀が政策金利を下げないだろう」と市場が想定したのは、そもそも「日銀が政策金利を下げたところで、こんなに混乱してしまった金融危機回避に大きな寄与は期待できないから」だったはず。「円の為替介入がよしんば実施されたとしても、円高の流れを反転させる力は一時的でしかない」という評価であったはず。
 私は「何かがサプライズとなって上昇をもたらした」と考えるよりも、そもそも現在の水準自体が根拠がない水準まで売り込まれていて、「どうしても現金化するために売らなければならない」という売りの主体が引っ込んだ結果、売りの大きな蓋がはずれて、買いが勝り上昇したのではないかと、需給のバランスが崩れたのが背景だと、今回の戻りを見て感じました。
 毎日のように、今後淡々と金融危機回避のための方策が世界的に取られていきます。すぐに楽観の世界に戻ることはないと思いますが、徐々に「売らなければならない参加者が減っていく」につれて、底の確認はそう遠い日ではないように、期待もありますが、感じています。
 私は株価の水準も、為替の水準も、「何故この位置にあるのか」と聞かれて、その何故に答えられる根拠が見当たりません。
何故ニューヨーク株式が9000ドルなのか、日本株が8000円なのか?
何故米ドルは96円で、ユーロが124円、豪ドルが62円なのか?
現在の水準が「当然あるべき水準」、あるいは「この水準よりも株安・円高であることが妥当」という明確な根拠があれば聞いてみたい。これが私の現在の心境です。
「売りたい人が売り切るまで株安・円高は止まらない」という漠然としたことしか言えない相場だと思います。「売りたい気持ち」も、「もう少し待てばもっと高く売れるかも」というムードに変われば、一気に売り方の数は減っていきます。そうすると逆に「いまのうちにちょっと買っておこう」と買い方の数が増え、価格に安定感が出て、売り方が益々減っていきます。不思議なもので、売っていた人は価格が上がってくると、これまで売っていたことを後悔し、「買わなくちゃ」と焦りの気持ちに変わり、買わないことに不安になってきます。こうなると、売る人はいなくなり、買いたい人ばかりになり、価格が跳ね上がっていきます。こういう状況がいつ起こるのか。そのときは自分は投資家として、どの立場で参加しているのか。久々にワクワクしてきました。

 
2008年10月28日
投資を決めたときに戻って考えてみることも・・!!
 問合せの件数が多くなってきました。「前川さんに聞いて、その後何するわけではないけど、落ち着かなくて電話しました」と現状を受け止めるためのお電話であったり。「こんなに安くなった、安くなったと毎日言われれば買いたくなります」と新規投資を決断する機会にするためのお電話であったり。「おそらく前川さんが大変なことになっていると思ったから頑張っての声を掛けたくて」と応援の電話であったり。自分の投資であれば気持ちの整理はついていますが、さすがに環境がこんなに悪いと、さぞや多くの人が人に言えず悶々と不安に過ごされているだろうと、ただ落ち着かない気持ちにさせられます。

 以前新興国株式の値上がりが華々しかった頃に、私の相談者の中にも「これからでも新興国株式への投資は大丈夫でしょうか?」という問合せが多くありました。私が余り乗り気ではない素振りを見せたので、大抵の方は「たとえ下落しても構わないんです。5年後、10年後、報われるまで我慢する覚悟です」と必至に訴えてきました。「だったら、後で買わなかったことを後悔しない程度の金額で投資したらいいんじゃないですか」と繰り返し返事をしました。
 そして今です。5年、10年を覚悟して投資した新興国株式は無残な経過となりました。そして今、その投資の継続にくじけそうな人がたくさんいます。なかなかできないことですが、やはり割高なときに「5年、10年先まで我慢する覚悟で投資する」よりも、割安だけどまだ下がるかもしれない我慢の時期に、その覚悟を持って投資するほうが報われますよね。現在も新興国株式を持たれていて、今後に悩まれているのであれば、もう一度「目先の上下は構わない。5年、10年先の成長を期待したい」と覚悟があるかを確認してみる必要があります。「ここからさらに2割も、3割も下がったら、気持ちが折れてしまう」という方であれば、一部、もしくは解約も考えたほうがよいでしょう。価格の上下は今後もしばらく続くと想定されますから。

 私が今相談者の方にお伝えしたい点は、「投資といかに付き合っていくか」、「価格の変動といかに付き合っていくか」という、投資との付き合い方です。当てにならない価格の予想よりも、こちらのほうが大事だと考えているからです。

 
2008年10月27日
普通の見識・常識があれば解散よりも迅速な課題解決でしょ!!
 日々の資金繰りに困り、こんなにも株安・円高の先行きに不安な人があふれていて、しかも世界中が自国の国益のために議論していこうという最中に、政治家当人たちしか関心がない選挙を強行して、政治空白期間をいたずらに作ってしまうことに危機感を持たない人たち。
 そんな人たちが、選挙後に新しい顔ぶれを整え国会を開いても、何が、どう変わるのでしょうか?どう変えられるのでしょうか?今課題解決に対応できない人たちに、選挙後はうって変わり、迅速なスーパーマンの働きが期待できるようには思えません。ここは実務家として、政治家の腕を見せてください。民主党がいたずらに審議拒否をして国会をだらだらと停滞させるようであれば、民主党への期待も過去のものとなるでしょう。腹を据えて、弱者のセーフティネットの整備、金融の目詰まり解消のための障害を撤去し、健全な債務者への貸し渋り・貸しはがしをなくし、投資家から奪い取った投資意欲の回復を図るために環境の安定化に努めてください。やるべきこと、やらなければならないことが山ほどあります。目の前に救急患者が来ているのに、いつ出来るかも定かでない「設備の整った病院建設」の会議をしようと議場に向かっているような、時間軸のずれを感じます。
 「現金でそのままにしておくのはもったいないから投資に回そう」と声掛けする人がいます。「何が不安か。どの程度の不安か。時間が解決してくれる不安か」が見えてこない状態を放っておいて、声掛けされても、投資家が動くわけがありません。この人たちは「実際投資をしたことがない人」、「投資している人に配慮ができない人」なんだなあと残念を通り越して、不愉快になります。

 
2008年10月26日
何で日本株がこんなに安くなるのか?円、独歩高なのか?
 この土日の話題は、世界的な金融危機の今後についての話で持ちきりです。
「何で日本株がこんなに安いのか?」
「何で円の独歩高となっているのか?」
それらしく、理由付けがされコメントされていましたが、どうも私自身の中では「そうかなあ?」と疑問符が立ちますし、「本当にこの人、そう思っているのかなあ?」と顔をのぞき込んでしまいます。
 特に円の独歩高の説明が「通貨円はドルやユーロなどと比べて安全だという消去法の選択の結果である」との解釈。「日本は金利の下げ余地がなく、下げ余地のあるユーロと比べて、相対的な金利の魅力がある」。そりゃそうだけど。ついこの間までは、「金利差を見た円安は続く。政治が安定しない国の通貨が強くなるはずがない」とコメントしていたはずの人が・・・。
 通貨円の独歩高、米ドルの強含みは、通貨円、ドルが最弱通貨を争っていて、ユーロ・ポンドが輝き、新興国通貨が輝いていた時代の反動であり、行き過ぎた振り子はまたいずれ、また逆の立場に追いやられてしまう可能性が高い。最弱通貨を円と米ドルで争っていたときも、「何故円と米ドルが最弱通貨を争い、ユーロ・ポンドがこんなに強いのか」と疑問に思っていました。

 今日本人として、日本の国としてやるべき事は、せっかく強くなった通貨円をどのように活かすかだと考えます。いずれ通貨円の価値が小さくなってしまう前に。

 
2008年10月25日
投資家が息苦しくなる相場が続いています!!
 昨日は「ブラックフライデー」とも呼んでいいぐらい、激しく相場が動きました。日経平均株価は東京市場では8000円を大きく割り込み7649円、海外市場では一時7300円台まで売り込まれました。日本株だけではもちろんなく、世界同時株安、パニック売りでした。原油価格は63ドル、金価格は680ドル台、商品相場も色を消しました。円の独歩高の傾向は更に強まり、一時米ドル90円台、ユーロ113円台、ポンド139円台、豪ドル55円台という、にわかには「数字が合っているのか」と疑うほど大きく円高に振れました。正直、この水準までの株安、円高に振れると、日頃情報交換をさせていただいている私の関わりのある投資家の方々でさえも、不安になり、息苦しく思われているのではと心が痛みます。
 私は昨年10月18日の、このブログで「結果は完敗。私を責めてください!!」で、新興国株式の過熱に警戒を発し続け、結果私の関わりのある投資家の機会利益を損なったことをお詫びしました。今はある意味で、逆の状況でお詫びしなければなりません。私は年初から「日本株式の個別銘柄は割安になってきた」、「為替の円高傾向は外貨投資のチャンス」と伝えてきたのですが、ここまで株安が続き、円高が続き、時期として早すぎたことを認めざるを得ません。
 今後もしばらく不安定な相場状況は続くでしょう。今は「投資を継続する気持ちを失わず、一緒に頑張っていきましょう」とただ声掛けをすることしかできません。しかし、しかし。売られすぎれば売られすぎるほど、戻りは大きなものになります。是非、次に来る大きな戻りを、できるだけ多くの人が歴史の証人として経験されることを願ってやみません。
 今目の前に広がっているのは、超割安な投資対象、宝の山です。新規投資を考えられる人には存分に活躍してもらい、投資が報われる相場を引っ張ってもらい、そして活況な相場へのパイオニアになっていただきたいと思います。

 
2008年10月24日
いま債券投資が面白い!
 これは私が書いた本のタイトルではありますが、本当にその通りで、これからしばらくは債券投資を知る人と知らない人とでは、時の過ごし方自体が変わってくるのではないでしょうか?値上がり利益を目的にしている人の多くは「ユーロまでこんなに円高になって大変だ」と為替の円高傾向に頭を痛めていると思います。相場の上下の値動きに神経質になっているでしょう。

 外国債券型投資信託は円高に大きく振れたため、基準価額が大幅に値下がりし、「今後どうなるか」と心配される声も多く聞きます。そこで、「何故外国債券型投資信託に投資しようと考えたのか」という原点に戻ってもらいたいと思います。
「国内に比べて海外の方が高金利である」→現在もその状況は変わりません
「円資産だけでは不安」→これは変わりましたか?円だけでよい?おそらく、これも永遠のテーマです

 外国債券型投資信託をどういうときに投資した方が有利なのでしょうか?外国債券型投資信託のリスクって何ですか?
外国債券型投資信託のリスクにも様々ありますが、回避できないのは為替リスクです。その為替リスクと上手に付き合っていく方法は何か?それはできるだけ円高になっても元本割れをしない為替コストで投資することではないでしょうか?
にもかかわらず。現在の外国債券型投資信託の基準価額が大きく下落している原因がその円高にあるにもかかわらず。これまでずっと「円高になる局面になったら追加投資をしたい」と考えていたにもかかわらず。不思議なもので。いざ円高になり、自分が待ち望んだ水準に来たにもかかわらず。怖くなり、しかも投資の継続をあきらめてしまう人が多くなります。

 しかも現在は世界同時信用収縮です。債券投資は人にお金を貸す行為と一緒です。東芝の社債に投資する行為は東芝にお金を貸す行為と一緒です。ついこの間まで、東芝のような会社の社債に投資しようとすれば、預貯金と変わらない金利しかもらえませんでした。おそらく今だったら、どうでしょう?東芝クラスの企業の社債でも、預貯金金利よりも大分見映えする金利が期待できるのではないでしょうか?つまり、こういう貸し手が借り手を選べる信用収縮の時代になったことで、我々債券投資家はリスクに見合ったリターン・金利を求めたら手に入れられる時代に入ったと言うことです。

 このように、債券投資家にとって、「為替の円高」、そして「信用収縮」など、株式相場などで悪材料になっているものをプラス材料として受け止められるのです。「これから大変なことになる」という言葉の意味を後ろ向きではなく、前向きにとらえられるように、是非債券投資を選択肢として注目してください。09年以降は「債券投資」から目が離せません。
まさに「いま債券投資が面白い」です。

 
2008年10月23日
今の相場は雪山遭難!!
 「通貨ユーロ」、「通貨英ポンド」の価値が迷走状態にある中で、ついに新興国通貨の不信にまで広がっています。こうなると、、「割安を買い、割高を売る」という積極的な投資行動は引っ込んでしまい投資を行える状態ではなくなります。最近では「割安だからとりあえず買い」という中長期を見て機械的に買う意欲も減退し、投資する人の数がめっきり減ってしまったようです。しかし、ここまで下がると、「安すぎる、売りたくない」と思っても、強制的に資産を売却し現金を作らなければならない人の売りが売り尽くすまで出てきます。少ない売りですが、それを吸収できる買いもないため気配が下がっていく展開です。
 投資をこれまで、前向きに継続してきた人にとっては、「こんな相場になってしまっては仕方ない」と思いながらも、居た堪れない気持ちになってる方が多いと思います。私もその一人ではありますが。こうした中で、是非今一度、ご自身の資産を眺めてみてください。

|余紊り利益を目的にするもの。そして利息収入を目的にするもの。
 こうした状態では、値上がり利益を目的にしたものに「自立反発」的な戻りは当然これからもありますが、その機会をとらえ冷静に利益確定を繰り返していく取引は普通の人には困難です。したがって、すぐの値上がり利益を期待する目的での投資であれば、底値が確認できた後に開始した方がよいでしょう。ただし、現在の居所に関心を失わないために少額の金額で投資して今後のモノサシにするという意図での追加投資は意味があると思います。いずれにしても、過去「値上がり利益を目的に投資した資産」の評価損を数えるのは止めて、日経平均株価や為替の水準だけを確認するのにとどめた方が良いと思います。評価損を数えることで、何かが変わるわけではありません。しかし、「値上がり利益目的の資産」を保有していることで毎日が不安で仕方ないとなれば話は別です。それは、自分の許容範囲を超えた投資、もしかしたら投機になっているのかもしれません。その場合は、精神を落ち着かせる意味でも投資金額を落とすべきです。こうした「割安だと思って投資しても報われない時期」は少なくても年内は続きそうです。
 一方、ただ保有しているだけで価値が増えていく、インカムゲイン目的の金融商品は、破綻しなければ将来の頼もしい投資可能資金になります。楽しみしていてください。こういう相場になると、投資資産全てが不安なものに見えてしまうので、一度分けて確認してみてください。

∈8絨拌悗琉堕蠅政策課題になっています。そういう意味では、現在のような為替水準の乱高下が、今後も長く続くと私は想定していません。しかし、我々日本人にとって外貨資産を持つ意味は「円では不安」という命題がひとつにあるはずです。したがって通貨の選択時には、通貨の安定度合いが円と同等か、もしくは、より安定したものであることが大事な要件になります。したがって、自分の投資している外貨資産は円と比べて今後どうなのかを検証してみましょう。もし円と同等、もしくはそれ以上安定していてしかるべしと思われる通貨であれば、資産価値の回復は時間が解決してくれると期待できると思います。

 今、投資家チームは雪山、大吹雪に遭遇し、食糧も尽きて、途方に暮れ、静かに目を閉じ始める人も出始めています。そして、「眠るな。寝たらダメだあ。もう少しで迎えが来る。助かるんだぞ」と励ます人もいます。あなたはどちらの側でしょう。出来れば、励ます立場でいてほしいと願います。

 
2008年10月22日
韓国政府が売れ残り住宅の買取をすると聞いて!!
 本日の日経に「韓国、建設向け6800億円支援、売れ残り住宅買い取り」という記事がありました。韓国の売れ残りマンションが約16万戸あり、建設業が資金繰り難に直面し、これを支援する意図らしい。
 2003年当時の日本で不動産の不良債権処理に頭を悩ましていたときに、ある老舗企業が土地の含み益があると外資系ファンドに主張して高く身売りしようと試みたときに、あっさり外資系ファンドから「そんなに不動産の価値が高いというなら、売って現金に換えてきてくれ。不動産には興味ないから」と言われて唖然としたという話を思い出しました。
 政府が売れ残りのマンションを買い込んで、その後どうするつもりなのでしょうか?たな晒しにすれば、ますます価値を傷めてしまう結果になりかねません。これがテナントが入っていてある程度の収入が見込めるマンションやオフィスビルで収益還元法のものさしで買い取るというなら、まだ理解しやすいのですが。流動性に難がある不動産を政府が買い取るのが不動産市場の活性化につながるようには思えないのです。
 しかし国内リートの場合で考えたら、「うまい使い方にならないかなあ」と思いました。国内リートが所有する優良物件を政府が買い取り、その管理をそのリートに変わらず任せます。そして、その資金を元に、たな晒しになっている、通常であれば割安と考えられる新規物件への投資にあてさせる。そして、市況が回復してきた後には、政府に買い取ってもらった物件を優先して買い戻す権利を与える。これって、いい考えだと思うのですが。
 不動産の管理・運用は政府や素人には無理です。リートに任せることで、安定した収益を確保しながら、資産価値の維持に努め、市況回復を待つ。どうせ、市況回復すればリートは再び、優良物件の取得に苦労しなければならなくなるはずです。これって、いい考えだと思うのですが。
不動産市況の悪化で招いた不況ですから、不動産市況の今後に灯りをともす方策が必要であり、リートの果たす役割は大きいと考えます。

 
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