2008年12月31日
昨日書いたはずのブログがない!!
 たしか昨日、大納会後の日経平均株価終値を確認してブログを書いたはずなのですが、消えています。見ることができません。ご覧いただけた方いますか?私は確かに書いていましたよね。
今年は思いもよらないことがたくさんありました。

 私はある時、相場水準として、日経平均株価17000円、米ドル117円、国内長期金利1.7%の値を並べたこともあります。そして、ある時は日経平均株価12000円、米ドル112円、国内長期金利1.2%を並べたことがありました。

 その後相場は100年に一度と言われる大暴落になりました。ロシア株式は約8割下落、原油価格は147ドルの史上最高値から30ドル半ばまで急落、金価格をプラチナ価格が下回る逆転もありました。外航海運市況の指標バルチック海運指数は最高値から水準が20分の1まで落ち込みました。

 資源価格高騰し採掘コストがペイする見込みで開発した大型プロジェクトはどこも青息吐息。下がるはずがない賃料、高まるはずがない都心部オフィスの空室率を前提にした不動産事業の停滞。

 そして2008年末の相場水準は日経平均株価が9000円、米ドル90円、国内長期金利1.2%となりました。それぞれ「景気が悪くなるぞ」と先を映した数字です。だからこそ、株安・円高・金利低下に進みました。100年に一度の景気悪化が、1000年に一度、有史以来、先史以前を含めての異常事態にならない限り、現在の状況を受け止めて、ちゃんと生活を継続できているのであれば、今年ほど悪い年はないと、2009年をもっと前向きに希望を持って見てよいと私は思います。
 むしろ、「この100年に1度という大暴落後の相場反騰」を実際目にし、経験できることをワクワクしています。もう生きている間には立ち会うことができないわけですから。

 今年一年、前川の「割安だ。チャンスだ」という代わり映えのしないメッセージに、「またか」と思いながらも付いてきていただいた皆様に感謝します。もしよろしかったら、来年も変わらず、見に来ていただければ幸いです。来年を楽しみな一年にしましょう。
「夜明け前が一番暗い」、「空が真っ暗だから見える星も多くなる」。

 
2008年12月28日
「今日話が聞けて良かった」と言ってもらえる知恵!!
 27日からの9連休。「そんなに休みがあってもなあ」と、余り喜ぶ声が少ないように思います。
来年の9月で気が早過ぎるのですが、なんと9月19日から23日までの5連休があります。この5連休は、楽しみに思える5連休になるといいですねえ。

 この間、アメ横に行ってきました。といっても、年末のおせちの買い物ではなく、どちらかというと不況色の漂う宝飾品とビジネスバッグを見に行きました。「現物を確認した後でインターネット通販しようかな」と思い、本当は見に行っただけなのです。しかし、結局は店員さんのうんちくや助言を聞いているうちに、「良いものであることは分かったし、これだけ気持ちよく相談にも乗ってくれたんだし、ここで決めちゃうかな。おそらく、通販で探せばもう少し安いところもあるだろうし、何も今買わなくても、年明けのバーゲン時期の方が安くなるのは目に見えているけど・・・。まあ、いいか。いい話も聞けたんだしな」と決めてしまいました。別々の日ですが、大した金額のものではない宝飾品とビジネスバッグを購入しました。

 私は運用・投資の、ある意味オタクなのだと思います。したがって、それ以外には余り興味が無く、素養というか、教養がありません。音楽だと、美術だとか、文学だとか、覚えようと思って身につけた知識はありますが、底がえらく浅いものばかりです。唯一、他の人に比べて、毎日、「もっと知りたい」と楽しんで興味がある分野が「運用・投資」の分野です。
 だから自分の知らない分野で、その道のうんちくを楽しげに語る人に、ついつい引き込まれてしまいます。
「普通の人はここまで見ていないと思うのですが、見てください。ここです。いい仕事していますよ。人が余り見ていない部分にも手を抜かない。そこを理解してくれて買ってくれるお客さんの期待をそらさない。これが職人の仕事です」
「うちを信頼してくれるお客さんからのメンテナンスを行うだけで精一杯です。したがって、他で買ってもらったものを持ち込まれても修理はできません。その代わり、うちで買ったものに関しては詳細に材料まで細かいデータがありますから、修理は勿論、リニューアルにも自信を持って対応します」

 金融機関の窓口で「今日は良い話が聞けました」とお客様が満足して感謝してもらえる話がどのくらいあるのでしょうか?
「今キャンペーンで、この時期だからお得になっています」と安さ・お得を強調したり
「えー、まだ対応されていないのですか?それではお困りでしょう?」と不安心理をあおったり
「今、売れ筋はこれ」と自信満々に売りたいものを押し付けたり
金融機関の窓口に、投資・運用相談の職人がどれほどいるのでしょうか。

 どうせ、焦って品揃えをしても金融商品を競って買ってもらえる投資環境ではないのですから、ここはじっくりと金融機関は「投資・運用相談の職人」になりたい人を募り、育てる時期に充てたらいいと思います。「金融機関の窓口で投資・運用相談を行い、役に立ちたい」という人だけを店頭窓口に立たせた方がよいと思います。
明らかにこの人は「投資・相談業務には向かない」という人を見かけます。その人にとっても不幸ですが、投資家にとっても不幸だと思います。

 
2008年12月26日
銀行に提言します!!
 本日の日経の「地域金融ダイジェスト」に「岐阜の十六銀行が外国債券や仕組み債の営業を強化する」という記事が載っていました。
私は前々から提言をしていますが、銀行は投資信託や年金で手数料を稼ごうとする前に、まず預金に近い性格の債券を預金とは異なる選択肢として、預金者に提供するノウハウを積むことを積極的に検討すべきだと思っています。

 預金の代わりになる国債、外貨預金の代わりになる外国債券。それでは物足りないとか、保険が欲しいという人に、その次の「投資信託」や「保険」の選択肢を提供するのが、極々自然であり、現場の運用相談能力の向上にもつながります。いきなり預金とは全く異なる「投資信託」や「保険」を売らなければならない状況を作るから、説明不足や無理な勧誘につながるのかもしれません。
今はその「投資信託」、「保険」を売ることさえ躊躇しているので、銀行の店頭には全く活気が無くなってしまいました。

 そこで、今回外国債券を銀行で売ろうということになったわけですが、ここにも素直に喜べない点があります。外貨預金の代わりになる信用力の高い外国債券を案内しようというのであれば、私は評価しますが、今回の外国債券は「仕組み債」とのこと。株価連動とか、為替連動とか、もしかしたら商品価格連動?償還延長特約付かも?これは外貨預金の代わりではなく、「元本確保型投資信託」や「リスク軽減型投資信託」といった、説明不十分で販売してしまって評判の悪い「仕組み型投資信託」の代わりです。
 銀行はしばらく、Simple is Best を心がけて、「わかりにくいものは売らない」を家訓にした方が良いと思います。現場はすでに嫌気で充満し、顧客も「普通でいいよ」とあつものに懲りている状態にあるわけですから、「目先を変えて」という一時の戦略であれば慎重であるべきです。

 それよりも、原点に返って、預金に近い「債券」、「外債」。シンプルな債券をこの停滞した環境だからこそ、戦略商品として銀行で取り扱ってみませんか。私でよければ、どんな案内の仕方をしたらよいか、お手伝いしますよ。
 現在、債券の品揃えが充実しているのは、証券会社の、しかも大手3社です。しかし、証券会社が債券で一生懸命なのは、株も投資信託も売れないという八方ふさがりな投資環境だけ。
これではいつまでたっても、預金と同様に、知っていた方がよい金融商品「債券」の良さが広く伝わりません。常に預金業務を行う銀行であれば、一度債券が根付けば、ずっと有力な看板商品として残るのではと期待しています。

 私は断言します。銀行にとって今、「債券がいかに預金者ニーズに合うものか」を勉強し、検討し、戦略を練ることは非常に意味があることです。
くれぐれも、私が言っている債券は「投資信託」の代わりの債券ではなく、「預金」との選択が可能な債券のことです。

 銀行が預金者に「預金にしますか、それとも債券にしますか」と、この2つの金融商品を取り込む戦略に出たら、銀行以外の金融機関はそこからこぼれたリスク金融商品の取り込みに一生懸命になるしかありません。銀行に提言します。「早く、預金者ニーズのある債券投資とは」を勉強した方がよいですよ。

 
2008年12月24日
品揃えの充実よりも必要なこと!!
 以前の日立、以前の日産は「良い製品は売れるはず」と、消費者のニーズからずれた商品を作り続け、その地位を落としていきました。家電製品や車であれば、他社製品との機能や価格の比較ができ、消費者は判断しやすいものです。しかし金融機関が販売する金融商品は、他の金融機関で扱う、どんな金融商品と比較して検討したらよいかがわからず、その金融機関の商品ラインナップから選ばざるを得ない投資家の方が多いでしょう。

 以前の金融機関のように、絶対の信用があった時代ならともかく、現在のように、預金を扱い、国債を扱い、投資信託を扱い、保険まで扱い、「相談に行ったら何を売り付けられるかわからない」と、証券会社と同じ「何かを売り付ける業者」として見られるようになった昨今では、特に丁寧な相談窓口機能であるかを点検しなければなりません。

 「私どもはグループを上げてお客様のお役に立ちたいと思います」。
「あなたたちはグループを上げて私を食い物にしようとしているんですか?」と声が上がるぐらい、不信感は高まっています。

 日興コーディアル証券では支店を減らし、残した支店のコンサルティングの質を高め、株式などの発注は極力インターネット取引やコールセンターに誘導するという方針を立てたようです。
「支店のコンサルティングの質を高める」とはどういうことを行うつもりなのでしょうか?興味があります。おそらく「コンサルティングにより付加価値を高め手数料が取れる営業推進をする」という意味なのでしょうが、現場の人は具体的にどんな仕事ぶりが期待されているのか、ピンと来ているのでしょうか?「コンサルティングの質が高い」と感じてくれるのはあくまでも投資家。「コンサルティングの質が高いでしょ」と投資家に押し付けることはできません。

 投資家との不信感の溝を埋める第一歩は対話を増やすことしかないと思います。いくら商品の品揃えを充実させても、金融商品は「いろいろありますから、勝手に選んでいってください」という売り方には限界があります。

 
2008年12月23日
相場の先行きは決めつけられない!!
 前年度連結営業利益が2兆2703億円あったトヨタが今期2009年3月期は1500億円の赤字見通し。減益要因のうち、自動車の販売減少に伴うマイナスとして1兆1800億円を想定しているとのこと。為替が円高に振れてマイナスになるのであれば、企業の自助努力だけではどうにもならないものなので、トヨタのせいではありませんが、今回のケースは「自動車が売れない」という本業の見誤りであった点がこれまでと異なる点だと考えます。トヨタがこの状況であれば、ビッグ3は相当ひどい状況なのでしょう。

 日本がモタモタしている間に着実に力をつけていたアジア主要空港の貨物取扱量も急減しているそうです。ついこの間まで下落が長続きするはずがないと言っていた原油価格の見通しも考えられないくらい弱気のコメントが出始めています。本日の日経記事で米先物投資会社の見通しとして「原油価格は2,3年低迷が続く。今夏までの高騰局面で投資家は株式の分散投資先として商品を有望視しマネーをシフトしたが、株式暴落で資金が枯渇し商品のポジションを解消している。マネー再流入は見込めない」とありました。ずいぶん短期間のうちに、極端に考え方が振れてしまいました。

 私は世の中がコンビニ化してしまっていると考えています。「これしか売れない」と思ったら急に在庫を絞る。あっちもこっちも一斉に。そして売れると思ったら、在庫を整えようとする。あっちもこっちも一斉に。
景気のサイクルに合わせてであれば、ある程度予測もつきやすいのですが、例えば天災。忘れた頃にやってくる。大津波だとか、大地震だとか発生したときは、在庫にしていないので一変に品不足となってしまい、何日も配給できない状態が続いてしまう。
 金融危機が発生し、世界的に「売れない」と生産を絞ってしまった。まずは「在庫を掃け」と店頭でバーゲンセール。なんかの機会に、「店頭の在庫が一変に掃けた」というニュースがどこかで伝わると、残り少なくなった店頭在庫を売り惜しみ、在庫積み増しの準備を始めたりする。一斉に。
そんなことがこの先いつ起こってもおかしくないと思います。そして投資環境の見方は、それに伴いコロッと変わります。そんな繰り返しを短い期間で行われるのではないかと個人的には考えています。

 「景気が悪いのか、良くなっているのか、わからない」状態を景気のまだら模様と呼びますが、ある面を見て「景気は良くなっているかも」と感じ、ある面を見て「やはり悪いのかも」と感じる2009年になるのではないでしょうか。私には、米先物投資会社の見通しのように、2,3年後の先に渡って「こんな相場が続く」なんて言えません。「へえー」と思うことが多い、ワクワク、ドキドキの2,3年を過ごすことになると思います。

 

 
2008年12月22日
「好況良し、不況さらに良し」!!
 本日、日経の「人こと」に商船三井の芦田社長のコメントが載っていました。
「パナソニック創業者、松下幸之助氏の『好況良し、不況さらに良し』はまさに至言と最近感じている」というコメントでした。

 海運業は絶頂期から突然底に落とされた、釣瓶落としの厳しい業界です。ご本人も「向こう2年は厳しい状態は続くと覚悟している」とのこと。そして、2012年度末までの長期目標で掲げていた船舶数を増やし増強する計画を見直すと。
 しかし、その次のコメントにひかれました。
「これを機に好況下で無理矢理使っていた老朽船を退役させ、船隊の若返りを進めたい」。
今できること。

 不況期だからこそ、将来のためにできることを考える。景気が悪いことを理由に売り上げが伸びないことを嘆いても、人を恨みに思っても、人をうらやんでも前進はありません。
今だからこそできることはないか。今やっておくべき事はないのか。

 資源高で、円高で、株安で・・・。今の状態を置いて、資源安、円安、株高になれば、売り上げが伸び、利益が上がり、設備投資にお金をかけ、雇用を守り増やすことが可能なのでしょうか?
今、準備しておくことはないのでしょうか?

 投資も同じだと考えます。想像を超えた株安・円高・資源安で、たった1年足らずで7割も下落した投資対象がザラにある、ひどい惨状です。
今だからこそできることはないか。今やっておくべき事はないのか。

 2006年、2007年と、毎日、毎日、「投資すべきか」と悩み、結局踏み切れず、ほとんど投資に参加できなかった人。「あー、あのとき、投資に踏み切らなくて良かった」という人、たくさんいるでしょう。 「一年先輩はえらい時期に退職金をつぎ込んでしまってかわいそうだな」と胸をなで下ろしている人、たくさんいるでしょう。

「好況良し、不況さらに良し」。投資に興味を失っていないのなら、そんな目で、この年末年始で来年の投資を検討してみたらいかがでしょうか。

 
2008年12月21日
金融庁の貸し渋り監視強化の記事に思うこと!!
 日経新聞に「金融庁、貸し渋り監視強化、中小向け融資 抜き打ち検査検討」という記事がありました。「きちんと審査せずに融資を拒否する」、「既存の融資を保証付き融資に借り換えさせる」、企業から金融機関の貸し渋りや不当な融資回収を訴える声が相次いでいるという記事でした。
 そして、こうした解消のために、金融庁は「融資申込みの受け付けの管理体制は適切か」、「融資を断ったケースの根拠が妥当か」という検査を行うということです。

 貸し渋り・貸しはがしを行う金融機関はけしからん。金融機関であれば金を貸せ。金融機関はこれまでも、「晴れている日に傘を押しつけ、雨が降り出すと傘がぬれる前に回収する」と言われてきました。金融機関、悪玉論が蔓延していますが、もう少し金融機関側の意見も聞きたいものです。
「なぜ貸し渋り・貸しはがしをせざるを得ないのか。それは金融機関内の事情なのか、それとも、そうせざるを得ない事情があるのか。どうすれば、貸し渋り・貸しはがしの状態から正常な融資ができる状況に戻るのか」。現場にある実際の声と知恵を吸い上げる必要があるのではないでしょうか。

 確かに、財務省のホームページには、中川財務大臣の肝いりで始まった「金融安定化大臣目安箱」という仕組みがあり、金融機関に対する意見・苦情を受け付ける箱と政策金融機関に対する意見・苦情を受け付ける箱を用意しました。ところで、今回の監視強化する側の金融庁に対して、意見・苦情を受け付ける箱は用意されているのでしょうか。

 もし「金融安定化大臣目安箱」で金融庁に対する意見・苦情を受け付ける機能があっても、ここに意見具申するのは、当然金融機関の人間ですから、金融庁ではなく財務省であっても、同じ規制官庁であるため、正直な意見を集めるのは難しいでしょうね。

 「一方聞いて沙汰をするな」という言葉があるように、金融の目詰まり解消が景気回復に欠かせない条件であることは間違いなく、ただ金融機関を悪玉にして、「金を貸せ、貸せ」と唱えても、見せかけ数字をいかにつくるのかに焦点が移るだけです。
「なぜ貸せないのか」。「こんな規制があるから」、「不良債権を増やしたくないから」、「まず焦げ付き見込み資金の回収をしてから」等々、金融機関の言い分を、財務省や金融庁の中で止めないで、全て一般にオープンにして、
「それはもっともだ」
「それは一理あるけど、もっと工夫があってもいいんじゃないか」
「それって金融機関である意味がないじゃないか」
という議論を起こしたらいかがでしょうか?

個別具体的な話までいりません。「これって、一般常識としておかしいと思いません?」という、世間の常識に照らして判断してもらいたいという、金融庁側の意見、金融機関側の意見、融資を求める側の意見だけでいいと思います。「これっておかしい」という事例が明らかになれば、「なぜそんな非常識なことが行われるのか」、「どうすれば、そんな非常識な判断・行為を改めることができるのか」と自然に無理な貸し渋り・貸しはがしは少なくなってくると思うのですが。

 それには、自分の出した情報が今後に生きるという期待がなければ、良い情報が集まるわけがありません。是非、情報を国民に一般公開してもらいたいと願います。

 同様に、現在、「非正規雇用の突然首切り解雇」で企業に非難が集中していますが、企業側の言い分にもっと耳を傾けることも必要だと思います。「なぜ首を切るのか」、「なぜ首を切らざるを得ないのか」、「そうならないためには、どんな方策が考えられるのか」。
このままでは、非正規雇用だけではなく、正規雇用にも広がるでしょうし、頑張っている企業自体が倒れてしまいかねません。

 したがって「こういう状況が確保されれば、金融機関として融資をのばせる」、「こういう状況が確保されれば、企業として雇用を守り利益を出すことができる」という金融機関や企業をいかに応援していくか、知恵を絞るべきだと思います。存続の方向性が見えてくれば、よいモデルケースとなり、次に続く企業が増えていき活気が戻ってくるのではないでしょうか。

 工夫しながら企業の融資要請に応えている金融機関、工夫しながら雇用を守り、利益を守っている企業。なんとか企業の融資要請に応えようと頑張っているけど今一歩及ばない金融機関、なんとか雇用を守り、利益を守ろうとしている企業。その姿の中に、景気を回復させるヒントがあると思います。それをサポートする役目が政府です。融資をあきらめた金融機関、自助努力をあきらめ救ってもらうことばかりを考えている企業と、一律に扱うべきではないと思います。

 
2008年12月20日
やはり株価は景気の鏡、先行指標!!
 最近、ブログの更新が空きがちになっています。毎日ののんだくれ情報交換会の余韻が切れないという事情ばかりではなく、私がここのブログからみなさんに伝えたいメッセージは全く変わらないので、変化があり伝えたいことが見つからないときは無理して発信することを控えています。

「投資はやってもいいことであって、やらなくてはならないものではありません」
「そんな投資をやるなら、せっかくだから楽しみたいものです。大らかにやりましょう」
「投資で大事なのは、大きく儲けることでも、リスクを回避することでもなく、自分にあった投資スタイルで投資と無理なく長く付き合っていくことです」
「投資はリターンがリスクに見合ったものかの判断があって始めるもの。リスクが分からず、リターンのイメージが浮かばないものはやめましょう。投資の不安はわからないことから膨らんでいきます。分かっているもの、理解しやすいものから始めましょう。Simple is Best」
「投資を始めるなら、割高の時よりも割安の時。株高よりも株安。円安より円高。そうわかっていたのに実際できなかった繰り返し」

 これらを毎日、毎日繰り返し発信してきたつもりです。そして、今は割安な投資対象がごろごろころがっているチャンス。あれもこれもの割安の中から、特に割安なものを、そしてできるだけ確実に儲かるものをチョイスできるチャンスが毎日続いています。
 しかし、その「どう考えても割安なもの」に投資したのに、成果をすぐに期待すると辛くなる時期がこれからも長く続くことを覚悟しなければなりません。
したがって、ここ最近は「今ここで」という水準を見たご案内は控え、「高くなってから買い、下がってから売る」といった、慌てて買う、売る行為をせず、何度でもチャンスはあるので、じっくり機会を練りましょうと案内をしているつもりです。

 そして投資対象はできるかぎりシンプルに。よく事情が分かっている人なら別ですが、せっかく日本株式が安いのに新興国株式を選んだり、円高で外貨投資をするなら、米ドル・ユーロ・豪ドルなど主要通貨で十分と申し上げています。わざわざ、新たな不安を背負い込む投資対象を選ぶ必要はないのです。ドカーンと儲けたい人でなければ、そんなものを選ばなくても、十分な成果が期待できると私は思っているからです。
 当たり前の投資対象を当たり前に行うだけで、通常時では得られないリターンが期待できるのが、現在のような割安な状況で行うメリット。

 株価は景気・経済を映す鏡、景気の先行指標と言われています。ここ最近の経済の状況と、これまでの株価暴落の結果がやっとダブってきました。経済の状況が株価に追いついて来たわけです。やっと今、「ここまでの株価暴落は現在の景気を反映したもの。しかし、ちょっと待てよ。この企業の業績、この国の経済実態からすれば、同じように売られてきたけど、ここまで下がるのは割安すぎないか」という、個別の比較が始まるのがこれからです。ここにチャンスがあるのですね。

 株価等の上昇エンジンは、リスクを取って投資した人が「あの時はやはり割安だった。あの時に投資しておいて良かった」という成功体験が口コミで広がることです。
成功体験者、数多く出でよ。
来年はそんな人が、私を含めて、たくさん回りに溢れて、やいやいと今を振り返って賑わいたいものですね。

 
2008年12月18日
政府・日銀は非常事態と感じているのか??
 昨日のホンダ社長が2009年3月期下期の連結営業損益が1900億円の赤字に転落すると発表した記者会見の様子を見るまでもなく、相当なスピードで不況感が広がっています。毎日のようにレイオフの追加を耳にします。

 「日本は欧米に比べて傷は浅い」のかも知れないけど、瀕死の重傷を負っているのは間違いなさそうです。もし「日本の傷は大したものではない」と政治が言い張るのであれば、現場が見えていない、見ようとしていない、証拠です。日本においても、次々と状況に合わせて、迅速で柔軟な対応が必要な緊急事態であるはずです。

 日銀の決定会合では、米国に歩調を合わせ、「日本も政策金利引き下げが行われる」と市場は織り込んでいます。実際、どうなのでしょう?
政府は期待しているという他人事のコメントを出しています。日銀からは何もありません。
すでに日本の政策金利は0.3%。これを0.2%下げようが、たとえ0%金利にしようが、大勢には意味がないと思います。だからこそ、政策金利引き下げの効果を大きく見せるための演出が必要なはずです。

 数少ない残された景気浮揚の手段。数少ない国際協調の姿勢を示す手段。そして機会なのですから、日銀と政府は連絡を密にし、効果的なアピールの機会と位置づけ行動を起こすのが当然だと思います。

何故、協調できない?なぜ他人事?
とても現在のタイミングが大事な機会だという緊張感が感じられません。
「我々は現在の状況を憂慮し、緊張感を持ち、関係各部署との連絡を密にして、出来る限りの手段を迅速に実行します。現在は緊急事態です。あらゆる提案に耳を傾け、参考にしたいと考えます。是非、ご意見をお寄せください」。

「なんとかなるさ」的な甘さが随所に見えてイラッとします。政府・日銀は現場が感じているように、「緊急事態」に入っているという認識と宣言がなければ、「安心して任せてくれ」と言われても、国民全体に広がる不安を抑えることはできないと思います。
政府・日銀は、もっともっと一体感を持って、リードしてください。お願いします。

 
2008年12月17日
円高懸念が高まっていますが・・!!
 昨日、米国FRB(米連邦準備理事会)がフェデラルファンド金利(FFレート)の誘導目標を、大方の予想を超える大幅な引き下げを行い、年0.00%から年0.25%に設定し、さらに資金をジャブジャブに供給して実質ゼロ金利政策を取ると宣言しました。
 ついに日本の政策金利0.3%をも下回る世界最低金利の維持に踏み切ったのです。

 ある意味、設備投資が冷え込み、個人消費の灯も消え、金融機関は貸出の役割を果たせなくなった今、回復するまでは仕方ない選択だと思います。

 ついては、日米金利差は逆転し、「円高・ドル安はさらにすすむゥ」という話が出ていますが、私は米国の政策金利がゼロ金利になり量的緩和に踏み切ったことで、相場は行き過ぎるものですから今が円高の絶頂であるとは言えませんが、金利差縮小を材料にした動きはいいところに来たと思っています。
 為替の動きは相対的なものです。これ以上の金利差縮小の余地はほとんどなくなったわけですから。次は逆、「どこで米国金利と国内金利との間で内外金利差が拡大するのか」に関心が向いて円高修正のタイミングに我々は関心を持つべきだと思います。

 ついこの間のことです。「内外金利差がこれだけ開けば円安になるのは当たり前だ」と信じて、外貨投資にいそしんでいたのは。しかし、内外金利差が大きいことで円安が進むなら、際限なく円安が続いてしまう、おかしな話になってしまいます。
 内外金利差がさらに開いていていくことを期待して、円から外貨に流れ、円が独歩安になりました。金利差の数字ではなく、金利差が開いていくスピードへの期待が円安を加速させたのだと考えます。
今は全く逆のパターンです。内外金利差が縮小するのを期待した結果が円高に振れるひとつの要因になったと考えます。そのひとつの要因である、米国金利はすでに日本の金利をも下回った事実は注目に値します。

 ここまで極端な、緊急時対応の政策が各国で取られているわけですから、相場は振れて当たり前です。
したがって、振れることを前提に準備しないと疲れて仕方がありません。つまり、円高になっているときは円安に振れた場合を、株安になっているときは株高に振れた場合に、どうするかを考えておきたいものです。
「どこまで下がるのか」、「どこまで上がるのか」と、ふと一方方向になる相場展開に気持ちが振り回されてしまいますが、そんなことはありえません。
下がれば上がるし、上がればいつか下がるのです。「ほーら上がった」、「ほーら下がった」と思える立ち位置にいて、冷静に眺めて今後を検討する大事な時に入ったと思います。
再び円安や株高に気持ちが乱される相場は必ず来ますよ。

 
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