2010年04月30日
格下げが話題となり騒がす時は・・・!!
 いつか来た道、戻り道。格付会社が格下げを行い、それを世間で騒ぐ時は、そもそもいったんの区切りがついた証しです。大抵の市場関係者はいつも格付会社に文句を言っています。「いまさら格下げなんて・・・・。こんなに実態から遅れて格下げを発表するなら、格下げ会社なんて、いらないんじゃないのう?」と、格下げ発表を受けて、投資資産の評価損を食らってしまった運用担当者は恨み言を言います。

 格付会社の格上げ・格下げを発表するタイミングは「えっ??何で格下げなの?格上げなの?」と市場関係者の度肝を抜く意外感のあるものではなく、「あーやっぱり」もしくは「えっ?何で今更なの?」という後付けの印象が残るタイミングが大半ですね。格付会社の方にはごめんなさい。
つまり、発表のタイミングは「そろそろ発表した事実を残しておかないと格付会社としての存在を疑われてしまう」時期に入ったということであり、暗闇から解決に向けての道筋が見えだした時期に入っていくシグナルとして、「割安に放置されているもの」を探す好機になるかも知れないと私は考えています。

 
2010年04月28日
覚悟を迫るギリシャの格下げと民主党小沢幹事長の起訴相当!!
 昨日は大きな転機になりそうなイベントが2つありました。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がギリシャの格付けを投資適格だった「BBB+」から投資不適格の「BB+」まで3段階も一気に格下げし、更なる格下げにも含みを持たせました。そして政治資金規正法違反容疑で刑事告発され不起訴処分となった民主党小沢幹事長について、東京第5検察審査会は11人全員一致で「起訴相当」と議決し、東京地検特捜部に再捜査を決定しました。

 ギリシャ問題に対して、「ユーロ圏で守ってくれる」「最後はドイツも支援に回らざるを得ない」と高をくくり、危機感に乏しいギリシャ国民に対して、「このまま努力もせず覚悟を見せなければ、本当の危機に入るよ。ユーロ圏でいられなくなるよ」とギリシャの自助努力を促す、きつい一発になりました。民意、国民目線を標榜していた民主党。「これが民意ですよ。これが国民目線ですよ」と現実をつきつけられました。「起訴判決の結果が出ない限りは 『嵐が去るのを待つばかり』 の態度でいいのですか」と小沢幹事長自身はもちろん民主党政権の覚悟が問われます。

 「ここまでされないとわからないのか」と非常に手厳しい対応です。かつて日本にも、国内の金融機関はすべてつぶれると言わんがばかりの格下げが行われました。「海外の格付け会社は実情を知らん。けしからん。間違っている」と文句や非難の声が上がりましたが、結局は、それが現在の市場におけるコンセンサスなのであれば、粛々と市場から評価してもらえる実績を示していくしかないと動き出すきっかけになりました。今回のイベントは、解決に向けた一歩をを踏み出すきっかけ。今後進む道を明確にし、世間から評価を受けるべき透明な態度で臨み、世間の常識的な判断をモノサシにする始まりになることを期待します。
 「うやむやにして誤魔化す」退路を絶ち、覚悟を迫ったという意味では、目先の混乱は避けられませんが、正常化を促す前向きな一歩としてとらえてもいいのではないでしょうか。

 
2010年04月27日
7月参議院選挙は相場のマイナス材料か??
 「今は相場も堅調だけど、7月に参議院選挙があるから、いつまでもつのかなあ?」という声もあるし、実際「どう思う?」と尋ねられることも、だんだん多くなってきました。

 自民党政権に愛想を尽かし、改革を期待した民主党は何をやってんだか。自民党からはじかれた人たちや、このチャンスに一発を狙う人たちが新党を勇んで作る。そんな悪いイメージが鼻につくムードが広がっています。そんな政治の体たらくを見て、相場の持続に自信が持てないという声があるのはもっともだと思いますが、私は最近の民主党政権の支持率が急落してきたことで、「あきらめ」から光を見る展開を期待しています。

 おそらく、相当民主党の中で危機感からの目覚めがあり、国民目線で本来期待していた「改革を推進するぞ」という大きな変化が見えなければ、参院選は惨敗となるでしょう。
国民の「改革」への期待を裏切った自民党政権、そして民主党政権が完全に見切られたわけですから、その後を引き継ぎ、政治をリードしようとすれば、「何を言うか」ではなく、「何をやったか」といった改革に対する目に見えた実行が必要不可欠になります。
 国民は苛立っています。KYな政党、政治家はいらないと、すぐ判断をしてしまうでしょう。
「決めないことを決めただけ」の民主党政権与党のおかげで、国民にも「何を急ぎ、何を急がなくても良いのか」という課題山積の中で優先すべき事柄が見えてきました。
 その優先すべき課題に、真摯に取り組み、国民に丁寧に説明して実行を掲げる政党や政治家が出てきて、国民がそれを応援するムードにならないかなあと切に期待します。
そうなれば、日本の将来を期待するバロメーターである株式相場は底堅く推移するのではないでしょうか。その期待が残っている限り、参院選挙前に大きく日本株が下落する可能性は小さいと私は考えています。

 
2010年04月25日
円高リスクが残っている今は外貨投資のチャンス!!
  高値圏にあると指摘されることが多い株式相場。株価が下落すると、「やっぱり下がったか」という感想をよく聞きますが、一方で、なんや、かんや言っても、弱気の見方をする人でも、日経平均株価で言えば1万円割れまで下落すると想定している人は少ない。
つまり、当面しばらくの株式相場は高値圏で推移するという見方が大勢です。

 本日の日経では、高格付の社債利回りが国債並みになっていて、リスクを嫌う資金が流れ込んでいる証しだと記事にありました。利回り水準が低くて売れ行きが悪いと言われていた国債並みに金利が低下したのは、「株価がだいぶ上昇してしまった」「為替がだいぶ円安になってしまった」と 株高・円安に乗り遅れてしまった、今更 という人のお金が消去法的に国内の確定金利に流れていった結果と考えるのが自然だと思います。
 こうした国内金利の低下基調も、当面しばらく続くものと思われます。

 株価が高値圏で推移し、国内金利の低下基調は続く。そこで生保など、リスクを極力軽減しながら運用の効率アップを期待されるところでは最近、円でヘッジしていた外債のヘッジを外して、内外金利差を享受しようとする動きが出ていると聞きます。円安期待にならずとも、円高懸念が後退すれば、「株式リスクは取れない、取りたくない」「国内の低金利には我慢ならない」という人で為替リスクを取りやすく感じる方が増えてくるはずです。こうした為替リスクをあえて取ろうとする参加者の増加は円安基調を支える力になると思います。

 目先の大型連休中にも、「大きく円高に振れる可能性があるかも」という円高リスクが残っている現在の環境は外貨投資のチャンスではないでしょうか。今が外貨投資の最良の時とは言いませんが、今後の円高局面は楽しみに、前向きにとらえた方がよいと思います。


 
2010年04月24日
ギリシャ問題解決に向けての前向きな一歩となるか!!
 昨日のブログで、10年ギリシャ国債の利回りが一時約9%まで上昇し、ユーロはドルに対して1.3200まで急落するなど、このまま相場を自然体で放置しておくと、相場が不安心理で暴れ出す気配が出てきたので、近いうちに、この緊張感から「新たな動き」が具体的に出てくる可能性が高まってきたことを書きましたが、本日の日経には「ギリシャに金融支援へ ギリシャの要請を受け、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)は迅速な対応を表明」という記事が出ました。
 「ユーロ圏は1999年の通貨統合後、初めて参加国を支援するという異例の事態を迎える」と記事でコメントしています。

 この発表を受けて、市場の反応は、ギリシャの国債利回りは低下、欧州株式は総じて上昇、原油価格・金価格も上昇しました。専門家のコメントには「現時点では何も変わらず、楽観できず」という内容が多いようですが、すぐに状況が変わることを期待する方が現実的ではなく、最悪の事態から脱却する起点として光が差した事を「まずよし」と受け止めて見た方がよいと思うのですが・・・。

 ギリシャ10年国債の利回りが9%に近づき、ギリシャ自体のソブリンリスクを高めただけでは終わらず、輝かしいユーロ圏の将来の前提である通貨ユーロの信頼まで疑われるようになっては、この10年間のユーロの軌跡も台無し。ギリシャの存在も通貨ユーロの安定があったらばこそ。
ユーロ圏にとって、ユーロの安定に向けた努力は他人事ではおれない状況まで追い込まれたと言えるのではないでしょうか。最悪を織り込んで、少しずつ金融危機が後退しているように、これからユーロ危機も少しずつ後退していく過程に入っていくのだと思います。

 
2010年04月23日
「チャンスがあったら知らせてね」と、すでに連休モード!!
 ギリシャ国債の利回りが一時約9%、ユーロはついに1.3200までドルに対して急落。この水準を放置すれば、相場が勝手に暴れ出し、思わぬ水準まで動き出す、そんな緊張感が漂い始めました。
逆に言えば、最近の相場が煮詰まってしまった状況に新たな基調が鮮明に出てくる可能性が高まってきたように思います。日本人投資家にとっては、株高になるのか。株安になるのか。円安になるのか。円高になるのか。金利は上昇するのか。低下するのか。

 私は今後上昇しても、下落しても、

「チャンスがあったら知らせてね」と、目先の細かい上下にとらわれず、連休モードでゆったりとしていても良いと思いますよ。

連休前に、思いの外、円安・株高になって利益を確定するとか、
思いの外、円高・株安になって、追加投資を検討する ハッピーな状況があったら動きましょう

 と、悩まれて相談に来られた方にはお伝えしました。

 
2010年04月22日
なんだかわからないけど、上がったり、下がったり!!
 昨日の日本株は、なんだかわからないけど上がり、本日はなんだかわからないけど下がった。
取って付けたような円安・株高になった理由、円高・株安になった理由。このなんだかわからないことで動いた値動きは大して気にする必要はないのかなあと考えています。一時的に需給のバランスが崩れたもので、このまま上昇したり、下落したり、基調を決定づけるものにはならないだろうと考えているからです。

 しかし、政治の迷走ぶりは目を覆うばかり。余りに覚悟がなく、言葉が軽くて、契約・約束をうかつに信じたものが馬鹿を見る、無政府状態。リスクを取って投資を継続している人たちの足を引っ張るのもいい加減にして欲しい。こんなに混乱させて、「だったら辞めればいいんだろう」では、もはやすまないところまで来ています。ここまで信頼を壊されると、どうやって立て直すことが可能なのでしょうか。

 
2010年04月20日
すごい、中国政府の即断!!
 中国は、やはりすごい国だと思いました。上海万博のPRソングが岡本真夜の「そのままの君でいて」の盗作であることを事実上認め、しかも、正式に岡本真夜に曲の使用手続きを行う対応を取りました。この対応の早さ、しかも「だったら本人の了解を取り付ければいい」という発想の転換は、ある意味、見事。すごい国ですねえ。日本でそんなことが起こったら、どんな展開になっていたことか。他人事で、政府は関係ない風をよそおって知らんぷりではなかったかと想像します。

 ところで、企業業績の発表や業績修正の発表の内容には、「黒字」とか「増益」、「プラス」とかの言葉が目立ってきました。だから、「株高になってきたんだ」と材料出尽くしととらえる見方があります。私は少し楽観的に見ています。
これまでの株高は「つぶれると思ったけど、それほど心配する必要はなかったようだ」という、生き残りを好感して、本来の企業価値を探る過程だったと思います。
これからは「あんなに心配したけど、けっこう利益も出ているじゃんか」と、今後の期待を膨らませる企業が出てくる段階に移ってきたと思います。
そこで注目するのは「こんなに利益が上がっているんだ」、もしくは「こんなに利益が上がっていくんだ」と想像を超える有望企業が出現するかです。「そんな企業があるはずがない」「景気回復は一時的なもの」と、私を含めて大抵の人が考えていると思います。その考えを覆すほどの企業が出てくるかです。

 「笑いが止まらないぐらい、忙しい思いをしている企業」がどこかで黙々と存在しているような気がします。それが景気全体に活力を与える力になっていくかはわかりませんが、そろそろ、「ここにもあった。あそこにも・・・」と見聞きできるようになるような気がしてなりません。まったく根拠も確証もありませんが・・・。
「ホテルの稼働率が高まってきた」というニュースもありました。「今日よりも明日に期待が持てる」。そんなムードが広がっていきそうな気がします。

 
2010年04月18日
元切り上げ、ゴールドマン・サックス訴追など・・、ある意味、楽しみ!!
 先週は「元切り上げ」や、ゴールドマン・サックス訴追など米政権の金融に対する厳しく規制する姿勢など、久々に円安・株高の頭を押さえて、円高・株安の方向性が出ました。米国市場では、ドル92円、日経平均株価先物10915円、金価格1130ドル、原油価格83ドルと、軒並み下落しています。

 通常、5月の連休前には、リスク回避のため、ポジションを手じまう動きが大勢となり、参加者がどんどん減り、上げてきた相場であれば下がり、下げてきた相場であれば上がる傾向になりがちです。今年はどうなるのでしょうか?私は「意外と下がらなかったなあ」という、「下がるのを待っている人」>「利益確定を実行できた人」の状況で、4月の相場は5月の上昇に期待残した相場展開になると想定しています。
 したがって、もし「あのとき、投資しておけば良かった」と円高や株安の場面をとらえ損なったと後悔している人であれば、チャンスの週と「この水準があれば検討する」という目標をイメージしておくと良いと思います。

 この水準で株式や外貨資産の利益確定をして、もう一度、いいところで買おうと思った場合、いくらの株安水準、円高水準で再び投資できる自信があるかをイメージしてみる意味があると思います。
 「売却できれば良し」と納得がいく水準で指値売りを出しておく方法はありだと思いますが、「いいところで、また買い戻せばいい」と安易に売却をしてしまうと、多くの人にとって「あの時、売却した判断は正しかったのか」とストレスを抱える、現在はそんな水準にあると思います。

 
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2010年04月16日
「子供は子供」と割り切れば、大きな家はいらぬ!!
 本日の日経に「自宅心地よい狭さに 小さく建て替え 大胆にリホーム 建築価格下落も追い風」という記事がありました。中高年の間で一戸建ての自宅を小ぶりに建て替える人が増えているそうです。子供の独立などで家族の人数が減ると、狭い方が生活が楽なためだという。2階部分以上なくして平屋にしたり、いったん更地に戻して小さな家を新築したり・・・。

 ライフプランを設計する際にも、昔であれば、息子・娘や孫にも資金援助を頭に置いて資金計画を立てるのが一般的でしたが、最近ではこのご時世ですから、自分たちの老後を考えるだけでいっぱいいっぱいで悩むケースが増えています。
 そして、ない袖は振れぬと「子どもたちは子どもたち」と割り切ってしまうと、老後の資金計画に余裕がでるし、夫婦だけで暮らすのに、こんな大きな家は修繕に手間がかかり管理するのが大変だ・・ということになるケースが今後も増えそうです。

 ある意味、お金を心配で使えなかった高齢者の「子離れする割り切り」によって、こうした住宅需要や余暇を楽しむ新たな需要を生む可能性が高いと思われます。一方で親から「自助努力しろ」と言い渡された子世代以下には「親には頼れない」という意識改革が必要な時代が間近に迫っているとも言えます。ますます年金のように将来の足しになるシステムや危急を救ってもらえるセーフティネットの存在が重要な世の中になっているのですが・・・。現在の状況では、政府からも自助努力を強いられています。
「増税しても使い道を間違えなければ景気は良くなる」
その使い道の正しさに疑いがあるから、「税金を取られる」と損した気持ちになるのです。

 
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