2010年09月29日
できることがあるのにやらない日本が反面教師に!!
 日本と中国とのやりとりを見て、「中国にはああいう対応をしたらいけないのか。中国と上手に付き合うには事前にこういう準備をしておいた方がよいのか」と日本を反面教師にする近隣国の動き。

 「中国の脅威が高まっている内に、ビジネスチャンスをとらえることはできないのか」という中国競合国の動き。

 日本が滅多打ちに遭っている様子を見て、世界が教訓として活かそうとしています。中国にとっては、これまでのソフト外交のイメージが台無しになってしまいました。

 円に対して米ドルは更に安くなり、再び83円台。しかし、単独為替介入を行った9月15日当時とは環境が違います。あのときは円の独歩高でしたが、現在はユーロや資源国通貨はむしろ円に対して強くなり、ドルだけが安いドルの独歩安です。すべては、米国が一段の追加金融緩和に踏み切るという思惑からのドル安です。そんな中で、日本が円に対してドルが安すぎるという理由で再び単独為替介入に踏み切るのは世界が許さないでしょう。

 ここで政府が円高を止めたければ、米国と同様に追加金融緩和策を米国よりも先に打ち、米ドル安効果を打ち消すなど、できる方策は限られています。政府・日銀は、「追加金融緩和も視野に入れている」と何度かアナウンスをしてはいますが、以前、為替相場で注意深く見守るという言葉を繰り返した当時のイメージがダブります。

 「やれるのにやらない。結局、催促されて後手に回る」
 近隣国は教訓を活かそうと具体的な動きに出ているのに、なぜ教師である日本はいつまでも気づかないのでしょうか。日本は永遠に反面教師の役割を演じていくのでしょうか。

 日本が率先して動くか、催促された結果動くかは別にして、リスクマネーが活発化していくエネルギーは高まってきています。

 
2010年09月27日
大きく深呼吸して〜、吐いてェー!!
 最近の話題は、眉間にしわ寄せる話しばかりで、ついつい不機嫌になりがちですね。
相場は相変わらず、ドル安・円高。国内市場は海外次第で、寄り付きの動きで、その後が決まってしまう退屈な展開です。そんなときは、気分転換です。
 そこで、お勧めなのが「腹式呼吸」。

 「鼻から大きく吸ってェー、そしてお腹から押し出すように残らず吐いてェー。お腹がぺちゃんこになるまで残らず吐ききりましょう。そしてまた大きく吸ってェー」を繰り返す、あれです。

 腹式呼吸の効用、心身の健康にいいことずくめ(インターネットで検索すればたくさん紹介があります)の超安上がり。思い出したように、先週末から取り組んでいます。

 余り意識していませんでしたが、私は日常「鼻から息を吸っていなかった」ことに気づきました。ずっと腹で呼吸をしていたのですね。「鼻から吸って」の行為がしばらくぎこちなかったのに驚きました。

 鼻から息をしていない人は、「まわりに気を使っている人」っていうコメントもありました。みなさんは鼻から息できていましたか?
どこかで聞いたうる覚えの話しですが、鼻の中には「幸せのスイッチ」があって、鼻から息をする度にここが刺激されるそうです。
「そう言えば、鼻から息が吸える時は健康の証拠だな。鼻が詰まっている人にはできない芸当だから・・・」と変に納得したのを覚えています。

 自らの心身の健康に留意して、日々のつまらない話しに振り回されることの無いように過ごしていきたいものです。相場の道筋は、消去法の選択ではありますが、見えて来つつあるように思います。
「頭でっかちで何もできない」状態から「いろいろあるだろうけど、まず一歩踏み出し、不都合が出たら、その時考えて、また踏み出す」を繰り返し、あるべきところに向かい前進することが大事なのだと思います。
中国漁船問題も、過去よりも今後どう対処するか、国内外で逃げずに対応していく決意・行動が大切なのだと思います。


 
2010年09月26日
いい、悪いは別にして、追加金融緩和一色に!!
 いい、悪いは別にして、米国は追加金融緩和を表明し、日本も、円高・景気対策両面の対症療法として、単独為替介入の姿勢を継続し、政府・日銀一体で追加金融緩和に舵を切らざるを得ないところまで追い込まれてしまいました。在庫の少ないカンフル剤ですが、景気をカンフル剤ぐらいでは役立たない状況にしてしまう前に、本数を増やして打つことになる可能性が高くなりました。

 相場の頭を押さえる要因だった、金融規制強化は先送りが決まり、不揃いの出口戦略も暗黙の了解として優先順位を下げ、相場を更に押し下げていく当面の重石は取れました。

 しかしながら、課題が解決したわけではなく、食い散らかして、市場の不安心理、不信感が高まってしまっただけの、先行きは混沌状態。金価格の上昇など、消去法の選択でマネーは行き場探しに困り果てています。

 悲観に走りすぎて割安が放置された状態から、反動の戻りに期待して乗ろうという動きが出だしたのが先週の動きであり、今週はその動きが一時的なものか、それとも、「もう少し、もう少し」とこの動きが太いものになっていくのかを確認していく週になるのではないでしょうか。
 したがって、膠着状況の中で、円高・株安の修正期待が更に高まっていくと私は想定します。

 政治で言えば、現在の民主党政権は我を通そうとせず、「世間からどう見られているのか」を真摯に受け止めたうえでの態度、対応が求められていると思います。

 
2010年09月24日
国益を守る意志があるのか、貫くことができるのか??
 本日は日経CNBCの番組に出演しペイオフの話をさせていただきましたが、その前と後で、新生民主党政権への見方が大きく揺れました。
 番組が始まる直前に「ドル売り円買い為替介入が入った」という噂が入り、日経平均株価が前日比プラスまで上昇しました。私が日銀総裁であったら、財務大臣であったら、本日は互いを説得してででも、為替介入の次の一手か、追加金融緩和策を実行するか、やらないまでも強い調子で決意を表明するか、市場の円高期待を牽制する機会だと考えていましたから、「快哉」とうれしくなりました。
 しかし、番組が終了した後に飛び込んできたものは「中国船長の釈放」の報でした。完全に中国側の圧力に屈した形での幕引きです。見苦しいのは「すべては検察の判断だ」という政府の態度です。

 「国益を守る断固たる決意」に快哉であった気持ちが、「本当に貫き通す強い意志があるのか」と疑う気持ちに落とし込められました。総合的な判断は必要なのでしょうが、そこには納得がいく説明がないと、信じる気持ちが折れてしまいます。
 本当に検察独自の判断なのか?もしそこに嘘があって、事なかれで安易に考えていたとしたら、あまりにも、国民を愚弄しています。人として信じられません。
「総合的な判断で政府が決めました」と言われた方がまだ救われます。

 
2010年09月23日
米国の例がなぜ、日本ではあてはまらないのか?
 米連邦準備理事会(FRB)は「必要なら追加緩和の用意がある」と明言し、事実上のドル安進行を容認しています。その追加緩和の根拠は「物価上昇率が最適と判断する水準より低い」というデフレに対する懸念です。

 日本の物価の状況は、世界が「あんな風にデフレの事態を招いてはならない」と反面教師にするぐらい深刻な状況が続いています。まさに、他の国が恐れるデフレの真っ只中にいるわけです。
 円高対策として単独為替介入の継続は世間の風当たりが強く、強い意志が必要ですが、米国という前例のある追加緩和措置の実行は、それよりもスムーズな方策です。

 現在、野田大臣を中心に、円高・景気対策の次善策を練っている最中で、「米国の対策は当面の緊急事態を回避するのに有効なのか」と検討していることを期待したいです。
米国の例が、なぜ現在の日本ではあてはまらないのでしょうか?
どんなに、効果のある対策でもタイミングが大事ですね。

85円割れ?84円割れ?83円割れ?・・・・

 ここで、これを放置したら、「なぜあんなことをしたのか」と単独為替介入した行為自体も否定されてしまうでしょう。


 
2010年09月22日
再び、ドル円の水準が試される時!!
 為替相場は、円売りドル買いの単独為替介入後、皮肉なもので、当のドル以外のユーロや豪ドルは綺麗に円安へ向かって水準の訂正が行われています。ユーロは113円、豪ドルは82円を絡んだところまで円安に、ドルに対してはユーロが1.330、豪ドルは0.950と逆に強含みました。

 単独為替介入後、初めてドルは85円台を割り込みました。現在のところ、主立った政府の動きはありませんが、もし日本政府が継続的な姿勢を見せるのであれば、この85円台割れでアクションを起こす可能性が高いと私は想定しています。
 でなければ、次は「84円割れはどうよ?83円割れはどうよ?」と以前の円高のカベを市場が探る展開を政府が誘発することになります。大事なところで無口になり、後で単独為替介入をせざるを得なくなった同じ轍を踏む愚かなことはしないと思うのですが・・・、どうかな?

 いずれにしても、この一両日の野田財務大臣の行動には要注目ですね。

 
2010年09月21日
「何を繰り出してくるか」、無策の反動!!
 これまでの1年間、民主党政権は政局ばかりに気を取られて、景気対策、円高対策の手を何にも打ってこなかった。無策の一年でした。

 「これまで何もしてこなかった」という無策であったことが、ここに来て、「景気・円高対策として、何を繰り出してくるか」と不気味な雰囲気を醸し出しています。
今まで打つ手がなかったわけではなく、現実的な手段か、机上の空論的なものかは別として、これまでに、たくさん「景気・円高対策の提案」が山ほどあり、現在、政府の中ではアイディアだけはたくさん準備されているのだ思います。

 そして今、民主党政権は、遅ればせながら「新生民主党」として国民にアピールしようと考えており、どの提案も受けを狙って丸呑みで実行してきてもおかしくない感じがあり、円高対策は、この間の「為替単独介入」の継続だけに限らず、円高を利用した政策を新たにいつ発動してもおかしくないでしょう。景気追加対策、追加金融緩和策・・・・、これもしかりです。

 現在、株式相場は、積極的な買い転換ではありませんが、世界的に「少し悲観過ぎたのではないか」という行き過ぎた割安からの反動高に入っています。ただの行き過ぎた割安からの戻りで終わるのか、割安から妥当へとトレンドの転換まであるのか、重要なポイントにあると思います。
「とりあえず売っておこう」と目先の円高・株安にかけた人が手仕舞って、売りを様子見る地合いが当面続くのではないでしょうか。



 
2010年09月19日
そんな低い金利でお金を借りられたら、ねえ??
 10月発行の個人向け3年国債の利回りは年0.11%。この金利では、さすがに買う気にはなりません。一方で、銀行の3年定期の預金金利は0.08%。国債よりも利回りが低い。
そんな低い金利でお金を預金者から集めているにもかかわらず、運用先に困り、低いとわかりながら、国債で運用しています。確かに、預金で集めたお金で国債に運用しても損にはならないけど、運用のプロとしてはいかがなものでしょうか?

 もし私がその金利でお金を借りられるのなら、右から左に流すだけの運用ではなく、「もっと有効な運用はないものか」と寝られない思いをして、嬉嬉として投資環境を眺めていると思います。お金をせっかく預金者から、これでもかって言う低金利で預けてもらっているのに、「運用に困る」と持て余している様子は預金者に失礼ですね。

 一方で、より効率の高い運用先を求めて、0.01%でも高いところをネットで探している人もいますね。確かに、0.2%の利息を0.3%に高めて運用しようとする努力は貴重ですが、それはどれほどの違いがあるのでしょうか?と考えてしまいます。
 100万円で0.2%の利息は2000円、0.3%で3000円。年1000円の違い。0.01%の違いなら年100円の違い。

 私は、こう考えて比較してしまいます。
年0.3%の3年定期は100万円を預けて9000円の利息を受け取ります。
普通預金はゼロ金利なので3年間の利息はないみたいなもの。
そこで9000円は大きいと考えがちですが、3年間の内に3年定期を解約をすればゼロ金利の普通預金並みの扱いになってしまいます。つまり3年定期の年0.3%のリターンは、3年間その資金を拘束されるリスクの見返りだとも言えます。

 ここから3年、どんなことが起こるでしょうか?これまでの3年間も予想できませんでしたが、今後の見方もおそらく読みにくい状況が続くんでしょうねえ。
 前向きに考えれば、いつチャンスが来るかも知れません。そのときに資金を拘束されて動かせないほど残念なことはありません。私は、今投資で一番大事なことは「いつでも柔軟に対応できる」流動性・換金性だと考えています。
 したがって、年0.3%程度の金利で3年間拘束されるぐらいなら、いつでも使える資金として、ゼロ金利でも普通預金のような換金性の高いものの方がいいのでは・・・と考える次第です。

 お知らせです。今週24日(金)14時5分の日経CNBC「TOKYOマーケットウオッチ」に出演します。タイトルは「ペイオフ初の発動 自己責任が問われる預金者」です。

 
2010年09月18日
有言実行内閣、言い得て妙!!
 八方美人に思いつきの無責任発言を繰り返して、ひんしゅくを買ってきた民主党政権の1年。新しい菅内閣のスローガンは、おそらく多くの国民が願っていた「有言実行」でした。「本当にやってくれよ」と今は少し疑う気持ちが残りますが、応援をしたくなるほどの有言実行を期待します。
 動き出す前に、民主党の内がどうだとか、野党が解散に追い込むことが目標だとか、足の引っ張り合いに一生懸命な政治家に次回の場は用意されることはないでしょう。

 「あの日本が単独介入したよ」と完全に何もできないとなめきっていた市場関係者は裏をかかれて敗戦処理に沈黙している様子です。先週末の為替水準は米ドル84.19円、ユーロ106.98円、豪ドル77.99円でしたが、今週末はそれぞれ、85.84円、112.34円、80.43円まで円安に戻ってきました。日経平均株価も9239円から9626円まで回復しました。
 それでも、インドのムンバイSENSEX指数は今年高値を抜き、NYダウ指数は高値近辺まで戻ってきたのに比べれば、依然日本株の出遅れは目立ちます。

 有言実行内閣は、まず見える形で、円高・景気対策に注力して国民の得点を得ようと動くのだと思います。「中長期の戦略を示すのに時間をください」と言われても、それを期待して待てるほど、国民には気持ちの余裕はなく、カンフル剤を打ってもらわなければ待つことさえも困難な状態なので、デフレ克服に向けての本気度を示してもらわなければなりません。
 その危機感が新しい内閣にはありそうなので、瞬発力に期待したいですね。

 昨日もポイントに上げましたが、ドルが87円に乗せるムードになるかに注目しています。

 
2010年09月17日
投資環境の景色が変わる可能性はあるか!!
 為替単独介入後、為替相場は小康状態に入りました。私は勝手に米ドルのあるべき水準は112円だと思っています。現在の水準を考えると、「ずいぶん、とぼけた水準だなあ」と言われても仕方ないですが・・・。しかし、この水準までの戻りはいつあってもおかしくないとは思っていますが、「なぜ、こんな円高で放置されているのか」と憤っているわけではありません。それは相場の流れ、ムードには身を委ねるしかありません。今はまだ円高・ドル安のトレンドは続いている事実は受け止めなければなりません。
 私は1ドル=87円の水準に注目していました。何度か、このブログの中でも紹介しましたが、私は経験の中で、「ドルは5円幅で上下する」というモノサシを持っています。
ドル112円を真ん中に5円刻みで動く。
112円を割り込む円高になったら107円までの円高はあると覚悟しますし、112円を上回る円安になれば117円までの円安はあると期待します。その流れで92円を割り込んだ時点で「87円までの円高はある」と覚悟しましたし、87円を割り込んだ時点で「82円の円高はある」と覚悟しました。
 そして82円を割り込んだら、いよいよ円はドルに対して77円の史上最高値をめざすことになってしまう、「政府・日銀はこの水準まで容認する覚悟があるのか」と無策に危機感を覚えた次第です。

 現在はまだ86円手前ですから再び82円をめざしてもおかしくないし、87円を上回って90円台に乗せてもおかしくない水準にあります。どう転ぶのでしょうかねえ?
ユーロはドルに対して強くなり1.3000台、豪ドルも0.93台まで回復しました。後は米ドルが円に対してもう少し強く戻したら、為替相場の景色は「これってもしかしたら、昔懐かしい円安の景色ぃ?」と印象が変わってくるかも知れませんね。私はドル87円台のせがあると、日本人を取り巻く投資環境の景色が変わると思います。

 
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