2011年11月28日
「今のままで良いのか?」「単独ではもたない」
 世の中が重い閉塞感からなんとか抜け出せないかと、もがいています。
「今のままで良いのか?」。良いわけがない。課題を見ずに先送りして解決することはない。必ず、追い詰められてしまうときが来る。

「自分だけでやっていけるのか?自分に都合の良い条件を人からもぎ取れば生き残れるのか?もうどこにも、単独でやっていけるほど余裕のあるところはない。単独ではもたない。協調が必要だ」

 国内を見ても、海外を見ても同じ課題に直面しています。
ユーロ危機
「誰が悪い、怠けているとなじって手を止めている猶予はない」
TPP
「単独で経済成長をめざす画を描けない。だけど商圏を広げて、互いの融通をつけていけば、経済成長の突破口になるかもしれない」
トヨタとBMWとの提携
互いに足を引っ張ってシェアを奪い合うよりも、市場の棲み分けをして得意分野を伸ばすことを優先すべき
大阪都構想
先は分からないけど、現状のままでは良くないことは分かっている。ここは変化に期待する。

 その他にも、「以前だったら、この組み合わせはないよなあ」という提携・協調の話しが多くなってきたように思います。私の身近なところでも、金融危機以降、「一緒にできることないかなあ」という話しは多くなりましたし、そういった話しの中から実際に形になって動き出したケースも出てきているようです。「お先は真っ暗」ではなく、連携の中で光りが見えてきそうな期待を持ちます。

 現在の環境では投資に対して、資産管理に関して、前向きに考える気にはならないけど、きっと検討するべき日はいつかくるはず。その時のために準備だけはしておきたい。

 このように考えている人はおそらくたくさんいらっしゃるのだと思います。
このユーロ危機が深刻化した2011年は、おそらく、私の投資人生の中で、何度も「あの時は・・」と振り返る印象深い年になると思います。この印象深い2011年を起点にして、「●●さんとお会いするきっかけになったのは2011年のユーロ危機の頃でしたね」と今後を一緒に振り返って懐かしむことが出来る人にできるだけたくさんお目にかかりたい。そう今思っています。

 現在、目をつむっている人がいても、「こっちに光が見えますよ」と案内できるように、私は目を見開いていたいと思います。

 
2011年11月26日
追い詰められたドイツ!!
 昨日イタリアの10年国債利回りが一時7.3%を超えました。同日に実施されたイタリアの2年国債の入札の結果が7.8%(前回4.6%)、6ヶ月国債が6.5%(前回3.5%)と大幅に利回りが上昇し、投資家の悲観が高まって、その他のユーロ圏主要国の国債利回りが今後も上昇していくのは必至とみる向きが増えています。

 当たり前と言えば、当たり前。ユーロ圏最後の砦である「ドイツ国債」でさえも買い手控えられる状況を目の当たりにして、問題債務国の国債に新たに投資したいと考える投資家がいなくなるのは自然です。このままではユーロ圏の国は自国の信用により国債の発行をスムーズに行えない状態を受け入れるしかありません。
 市場は怒りを通り越してあきれています。ユーロ圏を守るべき当事者の考えがまとまらない、「本当に当事者である人たちに解決に向けての危機感が共有されているのか」と疑う状態では、ユーロ圏以外からサポートを期待のは調子が良すぎるしKYです。

 この1週間の動きで解決に向けての課題が明確になってきました。
「ユーロ危機を解決したいなら、他を頼る前に、まずユーロ圏諸国がまとまり具体的な一歩を踏み出せ。正論を吐く前に、するべきこがあるとみんなが冷めた目で見ている」
「正論を吐くドイツは、巡り巡ってドイツ自身の立場を追い詰め、より高い代償を求められる」

 国債の発行の継続さえ危ぶまれるユーロ圏。いわゆる全身に血が回らなくなりつつあるユーロ圏。いよいよユーロ圏、ドイツは瀬戸際まで追い詰められたと言えるでしょう。
「背水の陣を引く」。ここを転機にした巻き返しを期待するしかありません。

 
2011年11月24日
ドイツ国債まで・・・、ついに札割れ!!
 昨日実施されたドイツ10年国債の入札が不調に終わり、60億ユーロの募集に対し応札が額が約39億ユーロにとどまる「札割れ」となりました。

 グロソブの投資対象から、フランス国債やベルギー国債まで外され、ソブリン債ではないけど、投資家に馴染み深いノルウェー輸出金融公社が一気に投機的格付けまで引き下げられて、今度はユーロ圏最後の砦「ドイツ国債」でさえ、札割れを起こす不人気ぶりが露呈しました。

 結果、ユーロからしみ出てまとまったお金が収まるところは、流動性が高く、受け皿が大きな米国債しかなく、利回りは低下し、ドルに流れています。ユーロ危機は信用の収縮を呼び、新興国通貨などに流れた資金もドルへ回帰する兆候が出てきました。

 こうなると、欧州経済、新興国経済の停滞に落ち込むことはドイツにとっても死活問題、ましてやドイツ国債の札割れが続く事態など許されるわけがありません。いまだに「こうしたら、めちゃくちゃ非難されないかも・・・」と体面を保ちながら事を起こそうとするスピード感に欠ける対応なので、当面はまだ投資家にとって耐えなければならない事態が続きそうですが、そんな猶予があるのももうしばらくだと期待したいと思います。

 具体的な実行、一歩を求める市場の催促に耳を傾ける日は近づいていると思います。

 
2011年11月23日
報道に落ち着かない人が多いと思いますが・・・!!
 米格付け会社ムーディーズがノルウェー輸出金融公社の格付けをAa3からBa1に7段階格下げし、一気に投機的な格付けにまで落としました。

 投資経験がある程度ある方なら、一度ぐらいは耳にしたことがある発行体だと思います。特に、日経平均株価連動型債券の発行体として記憶にある方が多いのだと思います。

 ノルウェーはユーロ通貨圏ではないですが、ユーロ北欧圏の安全な国であるという印象をお持ちだと思います。そしてノルウェー輸出金融公社はその国の信用に準ずる確かな先だと思われてきました。しかし厳密に言えば、国本体とは別機関です。だけど、多くの人はそうは言っても、何かあった時は国が救ってくれるはずと「政府保証」があると見ていた先です。

 ユーロ危機の手当が遅れている影響がここにまで影響を与えてきました。
今市場は、「まさかノルウェー輸出金融公社のこの窮状をノルウェー政府が放っておくまい」と注目しています。そして、これ以上ユーロ危機が進展しないように、ユーロ圏政府は手を打たざるを得ないだろうと期待を込めて見ています。

 いよいよ、自助努力をまず見せるべきと正論を吐き、ECB(欧州中央銀行)が安易に債務国国債の買い付けや融資を行うことに反対するドイツに対して、他のユーロ圏諸国、米国、英国からの突き上げが顕著になるのは避けられず、ドイツの動向に目が離せません。

 
2011年11月22日
グロソブ、ついにスペイン国債、ベルギー国債もはずす!!
 ついにグロソブは投資対象からスペイン国債、ベルギー国債もすべて売却しました。信用力の高いソブリン債で広く分散投資を行うという運用方針を持つグロソブにとっては仕方ないことですが。

 人の評価を気にしなければならない運用者にとって、この投資環境は非常に納得のいかないことを強いられてしまいます。
「なんでこんなに評価損を抱えてしまったんだ」
「何故、こんなにリスクの高い資産をそのままに放って置いたのか」
と責められる元になったのは、彼らの腕の事情だけではなく、多くは政治が政局に揺れ実質的な対応を先送りし市場がそのたびに失望のどん底に落とされて、市場参加者がどんどん減っていく中で、「上から売れって言われたんだもん。私の相場観ではないんだもん」とサラリーマン的な売りが底を割ってきた結果です。そして、いつか自分も「上から売れって言われたんだもん」の仲間入りしていく悪循環にはまっています。

 「市場の混乱に対して、おそらく当局はこういう対策を打ってくるはず・・・・あれれ?えっ?どうして?」という失望が繰り返されると、リスク資産で運用しているものとしては、分散投資でリスクを軽減するなんて悠長なことは言っておられなくなり、リスク資産の量を絞り込んでいくしか方策がなくなります。この状態まで相場の熱を奪われてしまうと、市場を失望させない、市場が期待する当たり前のことを当たり前のように実行して安心感を与える「国策」を期待するしかありません。

「国策は買い」、そう思える日は近いのか、遠いのか。ユーロが頼りない中で、米国の指導力に期待したいと思っていた矢先に「米財政赤字削減に関する超党派の協議決裂の公算」という話しが伝わってきました。やれやれ・・・です。

 
2011年11月20日
グロソブだから仕方ないけど・・・??
 最近、「何だかなあ」と納得のいかないことが多くありますが、今週発表されたグロソブの投資対象からイタリア国債だけではなく、フランス国債まで外されていたという国際投信投資顧問からショッキングな発表がありました。

 イタリア国債については、10年国債利回りが当面のリスク水準として考えていた5.0%を超えてきた等から、年央以降のタイミングを見ながら売却を進めてきたと経過の説明がありました。この説明によると、近い将来、さらにスペイン国債、そして場合によってはベルギー国債まで投資対象から外されてしまうでしょう。
 こんだけユーロ安・円高が進み、これだけユーロ圏ソブリン債の利回り水準が高くなれば、ユーロ圏ソブリン債への投資は有効であると考えるようになった私は、破綻リスクを取らないという運用方針であるグロソブであるので仕方ないのでしょうが、ここまでユーロ圏債券の投資対象が絞り込まれ、ユーロ建て資産への投資割合が縮小されると、グロソブへの興味はなくなります。
11月10日現在のユーロ圏債券の対象国は、ドイツ、ベルギー、スペイン、オランダ、フィンランド。ここからスペイン、ベルギーが抜ける・・・かもということです。残る国債の利回りは期間10年に延ばしても2%台のものばかり。つまらん。

 捨てる神あれば拾う神あり。ユーロ圏債券に分散投資する外債型投信に今、興味があります。

 
2011年11月17日
「そんなに楽観視していて良いんですか?」と聞かれて・・??
 本日の日経記事「欧州危機 拡大を警戒」「欧州債務、最大のリスク要因」の内容を見て、このままにしていて大丈夫なのかという問い合わせが続けて、数件ありました。
私は「絶対ないとは言えませんが、可能性があるという話ですから、慌てて今すぐ何かしなければならないと動く必要はないと私は考えています。値動きの上下はありますが、換金に不都合がないものなら、もう少し様子を見た方が良いのではないでしょうか」

 でも「絶対はないんですよね。大丈夫なんですか?」と食い下がる人には、止めるわけにも行かないので、「不安であれば、精神衛生上のために売却する考えもありだと思いますが・・」と答えました。
 私は基本スタンスとして、現在は異常事態であり、こんな状態が長く続くことは考えにくいと思っています。したがって、すぐを期待せず「将来、現在の水準よりも株高・円安になるかもしれない」と投資できる人なら、少額でも構わないから検討するのに良い時期だと考えています。
 しかし最近、そんな話に対して、「そんなに楽観していて良いんですか?もし最悪の事態があったらどうするんですか?そんな助言していて良いのですか?」と責められているような印象を受けるやりとりが増えてきました。

 「何だかなあ」と思います。だけど、一番悲劇なのは「最悪の事態を想定したらこれしかない」という「これ」がお粗末なことです。余計な新たな悩みを抱えることになりかねません。だったら、様子を見て選択肢をじっくり考える、これと確信があるものが見つかればやってみる、自信がない、確信がないならやらない。現在の非常事態に「エイ、ヤッ」と発作的に動くのはかえって危ない目に遭いそうです。

 
2011年11月16日
時間は十分にあり、大いに検討すると良い時期!!
 ここにきて、勇気ある問い合わせが増えてきました。
「確かに、見通しにくい今、動くべきではないとも思うのですが・・・。こんな時期だからこそ、あーだ、こうだと考えて行動を起こすべきだとも思うのです・・・。迷っていますゥ・・・」

 現在の相場は、リスクを取っても、すぐに報われることを期待できない相場だと参加者の誰もがそう考えていると思います。やっと上がったかと思えば、スーッと下がり、相場の景色はほとんど変わりません。逆に言えば、「あの時買っておけば・・」「あの時売っておけば・・・」と後悔しても、しばらく待てば、同様の機会が繰り返し訪れる「やり直しがきく」相場であり、慎重な投資家にとっては、慌てずに対処がしやすい相場とも言えます。

 時間はたっぷりあり、じっくり「割安なものは何か」と吟味する時間を取ろうと思えば取れます。「買う、売る」と投資判断を決めてしまえば、あとはその機会を待つだけですから、割り切れば、相場に振り回されることも少なくなります。買うと決めれば「下げ相場」の時だけ、売ると決めたら「上昇相場」の時だけ、関心を持って検討すればいいことになります。
現在時点で大いに検討し、「今は動かないけど、こうなったら検討する」と大いなる様子見を決めるには非常に良い時期だと思います。

 その大いなる様子見を決め込むため、ご自身の頭を整理したくて問い合わせが増えてきたのだと思います。現在は、非常事態、異常事態、緊急事態であり、頭の整理がつかなくて当然です。頭はクチャクチャ状態。だからチャンスがあります。
「市場がだからこうなんだと後付けの根拠に納得した頃からでも投資は遅くない」と腹をくくれた人以外は、今できることの整理をするのに良い時期だと思います。そこで何もしないという答えは意味があると思います。

 
2011年11月15日
「何かなあ?」と思う、グロソブさん!!
 私は外債投資の原点、基本中の基本を学ぶのに「グロソブ」が物差しになると思っています。あの国際投信投資顧問が運用する、国内最大のアクティブ型外債型投信です。

 外債投資が抱える「信用リスク」と「為替変動リスク」を極力低減することを意識した運用を行う。そのグロソブが直近の週次レポートで、ユーロ圏ソブリン債のメインプレーヤーであるイタリア国債、そしてフランス国債まで投資対象から外したと報道がありました。二年前の年末、ユーロ危機が騒がれ始めた頃に「ギリシャ国債」を全部外したと目利きとして世間に「ドヤ」と言いたげなレポートを出していました。

 個人的には、ここ最近のグロソブの対応に不満です。「だって、ユーロ危機だから仕方ないじゃん」って感じ。

 以前、債券運用で有名なピムコの人の話を聞いたことがありました。その担当者はこう言っていたのを印象深く覚えています。
「金利がゼロ金利なのだから、こんな実績でも仕方ないなんて運用者としては口が裂けても言えません。やりようはあるんです。そこで経験を駆使し、工夫して、投資家に納得いく、満足してくれる実績を残すのがアクティブ型投信に求められた使命なのです」

 あんたはえらい。そうです。それがアクティブ型投信です。この程度で良いという水準を自分で引くようなアクティブ型投信ならアクティブ型を名乗らず、インデックス型に転向すべきです。

 この難解な投資環境だからこそ、「グロソブはどんな運用をしているのだろうか」とみんな関心を持つのだと思います。その答えが、「ギリシャ、ポルトガルを外しました」「イタリアを外しました。フランスも外しちゃいました」という結果だけなら、「何かなあ?」って感じです。
リスクを絞るという当たり前、普通の対応でしかありません。
長く世界債券投資のリーダーとして国内を引っ張ってきた運用者のメッセージはないのでしょうか?残念ながら、グロソブにこの環境の中でもがいている危機感が感じられません。ダラダラと純資産額が毎日のように減り続けている。「だって、この環境じゃ仕方ないじゃん」と身を任せることが当然であるかのように見えます。いいんですか?グロソブはアクティブ型の投資信託なのですよ。

 
2011年11月14日
淡々とするべきことがなされていく展開を期待!!
 イタリア、ベルルスコーニ首相が菅元総理のように政権に居座る事態を許されず辞任し、新首相にマリオ・モンティ氏が速やかに指名されたのを見て市場はひとまず安堵しています。

 ある意味で、「イタリア国債も破綻する」という衝撃が走った事態は今後の変革を迫る展開に今のところ良い効果が出たように思います。何一つ、具体的に解決したことがあるわけではないので、楽観できる状況にはほど遠いですが、表題で示したように、淡々とするべきことがなされていく展開を期待したいと思います。
 「何を言うか、考えているか」ではなく、「何をしたか、そしてどうなったか」の具体的な足跡の一歩一歩が求められていて、解決を先送りできるほど、全てに余裕を失っています。ひとつひとつ、前に進む足跡(実績)が先に向かっていくエネルギーの種です。

 最近になって、「日本株の割安、世界株式の割安にもう一度注目して、投資を検討してみませんか」という試みを意識した新規設定の投資信託がでてきたように思います。
おそらく、これだけ投資意欲が減退してしまった中での募集ですから、大きく盛り上がることもなく、スカの販売状況になると思いますが、投資マインドを失っていない人は是非「なんで今、この投資対象なのか」と関心を持って、彼らの言い分に耳を傾けてもらいたいと思います。

 こういう、販売が低迷することが必至な状態の時に出てくる金融商品には、「どうしたら、投資家に有利な情報が提供できるのか」と運用会社が一生懸命に頭をひねり、練ったアイディアが詰まっていたりします。「あー、そういうことか」という納得できる話もあるので、気持ちに余裕があれば有意義な機会になるかもしれません。

 「相場は夜、作られる」という格言もあります。今みたいな時期は頭を整理するのに良い機会だと思います。

 
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