2011年12月30日
民主党の看板が邪魔になった!!
 いよいよ来るとこまで来た感じです。民主党は消費税増税の時期を半年遅らせ、そして国会議員の定数削減等の法案を通常国会に提出することを表明することで、民主党案をまとめる方針にしました。増税に賛成する人たちは「なんとか民主党の素案をまとめることができた」と成果を主張し、反対する人は「やるべきことが果たされた後の話であり増税が決まったわけではない」と引き続きの反対を主張する。これで、考えが統一されたとうそぶく民主党の有様は今年1年を象徴しています。

 先日のカンブリア宮殿で司会の村上龍氏が「政治家には期待しない。我々は政治家を監視して、やるといったことができなければ辞めてもらえばいい」と言われていましたが、私もその通りだと思いました。相場の世界でも、値上がり益が期待できなくなって、失望の中で株価は下げていく。そして、あるときから下値が固くなり、上昇に向けての準備段階に入っていきます。
 そのあるときとは「当面は良くならないけど、ひどい状況には行き着いた。これからさらに悪くなることもないだろう」と市場参加者が期待せずに待つことができるようになったときです。相場も政治も、その段階に2011年年末で行き着いたのではないでしょうか。

 昨年の今頃は2011年ウサギ年に期待一杯でしたが、新年を目前にして、ここまで冷めた気持ちで臨む年はあまり記憶にありません。かと言って、先を悲観的に見ているわけでもありません。日経平均株価は10700〜11200円程度までの上昇、為替水準も現在よりも円安水準へ修正され、厳しい投資環境の中にはありますが、取り組むべきチャンスは何度もあると想定しています。

 2012年は終わりの始まり。始まりの始まり。変化せざるを得ない年。2011年は変化、変革に追い込んだ年だったのではないでしょうか。

 
2011年12月28日
気持ちを吐き出す場所になりましょう!!
 深呼吸は「吸ってぇー・・・吐いてぇー」ではなく、「吐いてぇー・・・吸ってぇー」のほうがしっかり呼吸を整えることができるそうです。
 最近、空気を吸うことが苦手で、思いっきり空気を吸い込めない人が多いようなんです。しかし、「吐いてぇ・・・」から始めると、吸わないと苦しくなるから、吸うことができるようになるようなんです。
身体から外に空気を出すと気持ちいいですね。しかし世の中が閉塞感で息苦しくなると、酸素が薄くなった時の金魚のようにパクパクとした呼吸に人間もなっているようです。

 「投資なんかする気分になれないよ」と周りに言う人も、聞いてくれる人もいないで、気持ちを悶々と溜めているのは精神衛生上よくありません。しかし、吐き出すところがないので、ひとりごとのようにつぶやくしかない投資家がたくさんいそうです。

 「あーすっきりした。聞いてもらって・・・」
 そんな感謝の言葉を聞くことが、振り返ってみると、今年は多かったように思います。

 もし酸欠の金魚状態にあり、しばらく大きく空気を吸う機会もなかったという人で、周りに聞いてもらえる人もいない、是非そういう機会があったらありがたいという人がいましたら、気の利いた返事はかけませんが、お問い合わせを通じてメールしてください。年忘れのイベントとしてお受けしたいと思います。

 
2011年12月27日
まるで学級崩壊、民主党!!
 てんでバラバラな行動を取る生徒に問題があるのか、それとも、学級をまとめられない先生に問題があるのか。民主党の身内の意見さえもまとめられない政権に山積した問題を解決していけるだけの器量があるのかと国民はあきれ、そして心配しています。
 何でも反対の生徒たちの中にも、「増税に反対しているわけではないけど、やるべきことをやってから。それが無理なら、せめて同時進行させる姿勢を見せるべき。ましてや、無駄遣い、ばらまきと疑われることを、しれっとどさくさに紛れてやるなんて恥ずかしくないのか」というまともな子もいて、先生はおされ気味。

 「だから、先生だって本気で出来ると思っていない。ただ、自分を守るために、そういうポーズを取って、今をやりすごそうと考えているだけ。良い子だから、ここは黙って、先生に格好をつけさせて・・・」

 そんなことを繰り返した米国や欧州の先生方は、「なめるなよ」と市場からの怒りを買い、手痛い洗礼を受けて多くを失ってしまった。「日本もそんなふうになるよ」と言っている先生達に問題があって、誤魔化しでやり過ごすことが本気でできると思っているノーテンキさんなのでしょうか。「何で地方に出来て、国では出来ないんですか」と大阪から煽ってもらうしかないのでしょうか?

 本日、来年1月6日(金)14時5分に放映される日経CNBCの番組「TOKYOマーケットウオッチング」に出演することが正式に決まりました。2012年の冒頭で投資の着眼点について、参考になる話しをひとつでも伝えることができればと考えています。



 
2011年12月26日
時節柄、話題が資産防衛??
 例年であれば「何が来年有望か」という話が多く出る時期ですが、今年一年を象徴するように、「今後の資産防衛について、どう考えるべきか」という話が飛び込んでくることが多くなりました。

 大きく資産を増やすことを考える以前に、まず大事な資産を守る術を知ること。その準備が整い、精神的にも余裕が出来てから投資を考えるのが今あるべき手順なのだろうという考え方です。
「増税を訴える前に、やるべきことがあるはず」

 私は初夢には早いですが、こんな夢を見ました。

「当時からこれしか言っていなかったですよね。金利は高い時、株は安い時、為替は円高の時に投資するに越したことはない。しかし、水準の底は後で振り返らなければわからないのだから、自分が割安だと確信した時はすぐを期待しないで投資してみる。さらに安くなったら、もっと安くなってラッキーと買ってみる。厳しい投資環境で、前向きにその繰り返しができるように精神の安定を維持することが何より大事と…くじけそうになりながら、続けて来られた相談者の皆さんを誇りに思います。」

  こんな夢を見たのは私自身が追いつめられているのか、それとも強い信念だからなのか。
正夢だと信じたい。消去法で米国株高、日本株の連れ高を予想しています。


 
2011年12月23日
満足ではないけど、失望はさせていないユーロ危機対策!!
 EU首脳会議から2週間ほど経ちましたが、これまでのところ、ECB(欧州中央銀行)やイタリアなど債務問題国の対応は市場を満足させるものではありませんが、失望させていないと言えるのではないでしょうか。とりわけ、21日にECBが行った、最長3年間の資金供給の入札を行い、523の金融機関に対して4890億ユーロ(約50兆円)の資金供給を行ったのは評価できると思います。

 「資金量が足りない。銀行による国債購入や融資拡大への効果は限定的」という声もありましたが、欲を言えばきりがないこと。ECBが期間3年という長い期間を年1%の固定金利で無制限に資金供給したのは、金融機関の資金繰りを懸念する気持ちをだいぶ和らげることになりましたし、ECBの行為は市場に対する配慮が見られたと安堵感を与えることにもなりました。

 この先に紆余曲折な事態が予想されますが、残された時間がない中でイタリア政府もスペイン政府も具体的な緊縮財政の道筋を示そうと苦労、工夫している様子が伝わってきます。

 にもかかわらず、日本の政治には相変わらず緊張感が見えませんね。「子、孫の世代に借金を押しつける余裕、猶予は日本にはない」と消費税増税を訴え危機感をあおっておきながら、税金は自分の懐のお金じゃないからと使途を充分に吟味することもなく大盤振る舞いの様子。
 いざとなったら、日本には豊かな個人と企業がたくさんいるんだというノーテンキ。

 イタリアやスペインでは国債利回りよりも低い利回りの社債が現れている。国よりも企業の信用の方があると市場は評価している。格付け会社が政治力を見て国(ソブリン)の格下げを行うのは非常に納得がいくように思います。

 
2011年12月21日
通貨中国元のメジャー化と通貨円のローカル化
 いよいよ中国元が国際通貨としてデビューしていく歩みを進めてきたように思います。日本政府が中国元建て国債を購入するかも?という話が出たり、三菱商事が中国本土で元建て社債を発行したり、国際協力銀行(JBIC)も続けて発行する予定です。中国政府は、これまで中国元の国際化に慎重でしたが、真の先進国の仲間入りを果たすためには遅れている債券市場を整備し充実させようと舵を切ったと言えるかも知れません。

 私は円安が急進するとしたら、中国元が円に取って代わり存在感を増していきメジャー化する時だと考えていました。中国元のメジャー化に伴い、逆に円は役割を失い存在感が薄くなっていく構図です。
また円が安くなる時は、外人が円を売ることで発生するものではなく、日本人自身が円を見限って外貨資産を慌てて手にしようとして起こるものだと想定しています。そういう意味では今後の動きとして、日本の企業や政府機関が中国本土で元建て債券の発行を増やしていき、中国の債券市場の存在感を高める役割を担うのは少し皮肉な感じもします。
 米国でサブプライムローン問題が発生し、ドル危機、そしてユーロ危機と、絶対的な通貨が見当たらなくなってきた現在、こんなにも早く中国元の台頭が期待される世の中が来るなんて、2,3年前には想像もしていませんでした。

 個人的には、中国元よりもブラジルレアルの方に成長性を見ていますが、円の価値に対しての影響度合いは日本と距離が近いだけに中国元の方が大きく、今後の動向に目が離せません。

 昨日の米国株式市場の値上がり具合を見ると、売り疲れというか、買い控えに疲れたというか、リスク資産を「少し買ってみるか」という潜在的な投資家の数が増え始めているような気がします。
「何で上がったの?」と説明がつかない、根拠が見つけにくい機会に遭遇することが増えてきたような気がするんですね。もしかしたら・・・と思わせぶりな動きなのかも・・・


 
2011年12月19日
北朝鮮金正日総書記死去の報伝わる!!
 北朝鮮金正日総書記の死去が伝わり、そうでなくても動きづらい環境の中で株式相場は閑散売りで値を下げ、ユーロ買えない、アジア通貨買えないで、ドル高が支持されました。

 米国やユーロ圏のイベント次第で、単独で注目されることがなくなってしまった存在感が薄い日本市場の薄商いは仕方ないと当初からあきらめて見ていたものの、やはり情けないですね。

 「外人投資家がクリスマス休暇に入れば、外人投資家の売りが少なくなるので日本市場にとってはプラス材料」という話を聞くと唸ってしまいます。

 売られすぎた水準からの戻りは期待できますが、米国やユーロから市場安定化策等の上げ材料が出てこないうちは日本市場にとっては情けない状況が続きそうです。国内株式市場の売買代金はたったの8100億円と低調でした。強くなるのはドルと米国債・・・ぐらいかな。

 
2011年12月18日
あまのじゃくのようですが・・・!!
 ここ最近、日経新聞等で新興国の株式や通貨から資金が流出していて、今後もリスク資産回避の動きが続くという報道が多く出ています。この報道に対して、あまのじゃくのようですが、もし新興国株式や新興国通貨を投資対象として有望と見ていた人は、実際、今は投資から撤退すべきなのか、投資の手を休めて様子を見ていた方が良いのか、とりあえず安い場面があれば買いの目を持っていた方が良いと考えるのかと注目した方が良いと思います。

 個人的には、ずっとブラジルレアルが円に対して、そして米ドルに対して安くなる場面がいずれくるはずと注目していましたので、現在の水準には興味があります。1ブラジルレアル=42円、1米ドル=1.852の水準までブラジルレアルは弱含みできました。年末にかけて、もう一段弱含む場面も期待できそうなので、今後の動きには興味津々で見ています。

 ある株式評論家の方も仰ってましたが、日本株の動きは日経平均株価やトピックスの動きではなく個別株式に注目すると値動きが上昇トレンドを描くことが期待できそうな、下値を切り上げてきたものが出てきたように思います。

 リスク資産を売り、安全資産を求める動きから、米ドルが買われ、国債が買われてきました。新興国株式が売られ、新興国通貨が売られ、金や原油など商品が売られてきました。それは結果の動きです。だから安全資産がどこまでも買われ続け、リスク資産がどこまでも売られることが決まったわけではないのですから、現在の水準が「買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのか」を確認してみることは大事なのだと思います。

 「リスク資産には今手を出せない」というムードの中だからこそ、個人は「割安でほったらかしになっているリスク資産はないか」と検討するぐらい、いいと思いませんか?

 
2011年12月16日
イタリア国債、スペイン国債の利回りを見ると・・・!!
 メルケル独首相が「まずは債務問題国は緊縮財政に取り組み健全な体質に向けて汗をかけ」と正論を吐くと、債務問題国国債の利回りが急上昇する傾向にありましたが、少し、様子が変わってきたように思います。イタリア10年国債利回りは再び6%台前半、スペイン10年国債利回りも5%台前半まで低下しています。
 
 金融株を中心に株式が売られ、金や原油など商品が売られ、米ドル、各国国債が消去法で資金の受け皿になっているのかも知れません。債務問題国の国債利回りが大きく低下しないまでも落ち着いてくれば、だんだんと市場も落ち着きを取り戻してくることが期待できます。

 ただし、株式や商品が売られた結果のドル高であり、債務問題国国債利回りの落ち着きなのであれば、市場の閉塞感、停滞感のムードは変わりません。そのため、やはり経済の成長、デフレ懸念の払拭を意図した政府・中央銀行の具体的な対応がなければ相場の転換が難しい状況に依然あります。

 欧米主要金融機関の株式急落は、貸し渋り、貸しはがしを誘発、促進しかねません。政府・中央銀行が市場を放っといてはいけないと思わせる要因のひとつだと思います。

 
2011年12月15日
メルケル独首相が騒ぐと対策が進むかも??
 メルケル独首相はEU首脳会議後も相変わらず財政規律の強化が必要だと叫び、目先の危機を回避する対症療法的な施策はいらないと突っぱねる。結果、再びイタリア10年国債利回りは危険水域とされる7%を超えるなど、市場は「あーまた先が読めなくなった」とがっかり感が漂っています。

 しかし考えようによっては、メルケル首相が主張すればするほど市場にはユーロ危機に対する緊張感が高まっていき、結果としてメルケル首相が断固として首を振らない、ユーロ共同債の導入やECBによる債務問題国国債買付の実施を早めることになりそうな気がします。

 メルケル首相、自らの話が選択肢を狭めて、すぐの結果を求めるムードを高めてしまう、皮肉な現象が当面続くのではないでしょうか。

 
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