2012年06月30日
今後の相場の上下を活かしたい!!
 奇しくも、昨日のブログ「動かないユーロ」で書いた 「もしかしたら、動かないと見せてサプライズを狙っているのかも??」という勘ぐりが当たったかのようなサプライズが起きました。先送りされるとあきらめかけていた、欧州安定メカニズム(ESM)から政府を経由せず、直接、銀行に資本を注入できる合意がまとまりました。

 欧米株式相場、商品相場は急上昇、一時7%を超えていたスペイン10年国債利回りは6.3%台まで急低下。悲観的に見ていた売りの買い戻しが一斉に入った模様です。

 合意はされたものの、具体的な動きになるには詰めるべき事が多く、今後の動向は一方方向にトレンドが形成される、しっかりとした基調にはならないでしょう。しかし、これまで閉塞感漂う市場で身動きが取れない状況でしたが、相場の上昇、あるいは下落の上下変動の機会を活かして、割高を売り、割安を買うために資産の中身を組み替える、もしくは、柔軟な対応が可能なように流動性を高めるチャンスが来たと思います。

 
2012年06月29日
動く中国、動かないユーロ!!
 思いの外、ユーロ圏首脳の話が進みません。「もしかしたら、動かないと見せてサプライズを狙っているのかも??」と勘ぐりを入れたくなるほど、これまでの展開には新味がなく、退屈なものになっています。

 一方で、目立ちはしませんが、中国は動いています。中国の外貨準備高は3兆ドルを超え、米ドルを経由しないで、直接円と取引できるように動いたり、外国人投資家や外国の中央銀行に香港で発行した人民元建て国債を直接販売したり、密かに大量の金を購入していたり、米ドルが主体の外貨準備高になっている脅威と流動性が低い中国元の国際化を意識した動きがここそこで見えてくるようになりました。ある意味、国の代表交代前に万一のことがあってはならないと、ユーロ以上に危機感を持って動いているようにも見えます。

 相場は上にも下にも動きにくい、投資家も大きく買うことも、売り込むこともしにくく、閑散状態で、にらみ合いが続いています。いずれにしても、こうした煮詰まった状況がいったん切れて、上下に動く時期は近いと思いますので、今は上がった場合、下がった場合どうするのかを考え、準備しておきたいものです。「下がったら買いたい」と思っているが、「下がっても買う余力がない」人は、投資を無理してオーバーワーク状態にあるかも知れません。余り欲張らず、下がったら買える余力を持つために、「上がったら、売却して現金に戻す」ために、何を売却するのが適当なのかを考えていた方が良いと思います。

 中国のように、万一に備えた動きは、こんな時だからこそ、実行に移しやすいと思います。

 
2012年06月26日
財務省には罪は無い!!
 先日、個人向け復興国債の取材で財務省の担当者とお会いしました。金利上昇がプラスになる変動金利型個人向け10年国債が2003年に誕生した時に、「国債を機関投資家にこれ以上買ってもらうのが難しくなったから、個人に押し付けてきた」という財務省陰謀説がささやかれ、当時コマーシャルで「これっていいかも」という流行っていたフレーズをもじって、「個人っていい鴨?」というフレーズが裏でささやかれていました。このように、財務省のやることには裏があるという見方はその後も絶えません。

 個人的には、「機関投資家が国債を買えなくなる事態、さらに機関投資家が国債を売る事態を想定して、個人向けに国債を買ってもらう手段を検討するのはリスク管理上、当然の手段。むしろ、国策で個人に何かを買ってもらおうとする時は有利な条件が多く、個人にとっても検討の価値大」と考えていましたので、当時から私は「個人向け国債」は個人にとって知って損にならない金融商品だと思っています。

 こちらからの質問に答えてもらう形で取材が進みましたが、終始一貫、誠実に答えてくれました。できるだけわかりやすく、この場でなんとか個人向け復興国債の趣旨を理解してもらおうという姿勢でした。
 「金貨、銀貨がもらえる個人向け復興応援国債は、おまけである金貨、銀貨に関心が向きすぎて、金貨、銀貨の取得目的の間違ったリードになる懸念はありませんか」と聞きましたが、「あくまでも低金利で我慢して復興を応援してくれたお礼であり、それを目当てにした投資家がいるとは思えません。また、そういう売り方が、買い方がもしあったにしても、それは私どもではどうしようもないことで・・・(私の意訳)」と金貨、銀貨の取得を強調した販売窓口と個人投資家とのやりとりがあるなんてことが信じられないという風でした。

 また、こんなこともおっしゃっていました。「商品の仕組み上、変動金利型は市場金利が上昇すると、高い固定金利の債券などに乗り換える個人も増えると思いますが、そのリスクについてはどう受け止めてますか?」と聞くと、「市場金利上昇で上昇した固定金利型債券と変動金利型債券の価値はイコールだから売買が成立するので、どちらが得だと言うことではないと思います。もし金利が上昇して変動金利型を売却する人が出てきても、そのリスクは想定内です。ただし、一般的に、金利が上昇している時に変動金利型を売る行動はないと思います」と答えてくれました。

 私は財務省の方は個人の行動があまり理解できていないのだなあと思いました。個人向けの販売では、相当意識しない限り、メリットしか耳に残らないやりとりになってしまいます。販売側は「リスク、デメリットの説明はちゃんとした」と言うし、「メリットばかりが強調されていて、デメリットについてはほとんど聞いていない」とトラブルになります。
 個人は自分で売りの判断を行うのは苦手ですが、売りに迷っている時に人から勧められると行動に移しやすくなります。「金利上昇している時に変動金利型はうらない」という頑とした人よりも、「こちらに乗り換えたほうが良い」と勧められて動く人のほうが圧倒的に多いのです。

 財務省で個人相手のマーケティングをするなら、合理的な行動を行う人たちの助言だけでは無く、販売現場に近い人の声、個人投資家の声を意識してもっと取り込む努力が必要だなと思いました。ご本人達も、販売窓口の金融機関の個人向け復興国債への取り組みには温度差があり、直接、個人に復興国債について理解を求める場がないかと悩んでいると嘆いていました。

 売れ筋商品は売りやすい商品。顧客ニーズに合致した商品が売れているとは限らない。



 
2012年06月24日
8月の生活設計塾クルー主催セミナーは私が担当します
 年に1度担当する「生活設計塾クルー」主催セミナーの順番が8月に決まりました。
タイトルは
絶対にソンはしたくない
〜長期・分散投資が効かない時代に投資で成果を上げるコツ

 内容
\菴兵舁弭颯愁屮螢鵐螢好の次ぎに来るものは??
⊆造呂垢阿譴發里痢惴朕邑け復興国債(変動金利・10年)』を使いこなすコツ
リスク資産は「売る準備」をしておくと資産を大きく増やすチャンスがつかめる!!
ぅ螢好資産は2年以内に売り切ることを目標にしよう
イ修梁

日時は、お盆明けの
8月23日(木) 14時〜16時
8月24日(金) 18時半〜20時半

場所 中野サンプラザ 8F研修室

申し込み方法 生活設計塾クルーのホームページ www.fp-clue.com/

お問い合わせ 生活設計塾クルーまで 筍娃魁檻毅械苅押檻僑横毅

当日、受け付けで1,000円頂戴します。

奮ってご参加ください

 
2012年06月24日
期待通りの答えがいまだに出てきませんね!?
 独仏、イタリア、スペインの首脳がローマで開いた首脳会議では、緊縮財政の促進だけではなく、経済成長を促す話も出てきましたが、市場が期待している答えとしては物足りないものだったと思います。

 市場は、セーフティネットの強化として、ユーロ共同債を発行して財政基盤を固めると同時に、金融監督や預金保険、銀行破たん処理といったユーロ圏の金融行政を一本化したうえで、経済成長をうながす仕掛けも必要だと期待しています。これらは、無理無茶なことでは無く、これは必要な事ばかりで、時間をかけ、モタモタしていたら、いずれ、これらのことはやらざるを得ないことで、追い詰められてやる効果の無い形にする前に行動を起こすべきと、市場がイライラして様子を見守っている内容です。

 本日の日経朝刊に、言い得て妙だと思う言葉が載っていました。政治家の指導力や国際協力への信頼がほとんど消えてしまったという比喩として、「心臓発作を止めなければならないのに、生命保険をどうするかと話し合っている」というものでした。現在の社会保障と税の一体改革でもそうですが、その前にやることがあるだろうということですね。

 これだけ注目されている中で、28日に開催される欧州連合(EU)首脳会議前後で、どんな答えがなされ、相場はどう受け止めて動くことになるでしょうか?スペイン10年国債利回りは一時7.3%までありましたが、週末は6.38%まで落ち着いてきました。ここまでくると、期待としか言いようが無いですが、民主党のような惨状とは異なり、ユーロ圏として、危機脱却のための一致した心意気をカラ元気でも良いから見せて、今後に期待を持たせてもらいたいものです。

 沖縄地方では6月23日に梅雨が明け、関東甲信越では7月21日頃だそうです。その頃までには、これまで辛い思いをして投資を続けてきた投資家に「あーしようか、こーしようか」と頭を巡らすチャンスが来るといいですね。

 
2012年06月22日
知っていて損の無いことが、けっこう知られていません!!
 知っていて損の無いことが、けっこう多くの人の関心外にあり、「何でもっと前に知る機会が無かっただろう」という話しが結構あります。

 私は以前から、「貯蓄から投資へ」と投資が必要だと考える人にとって、まず検討すべきは、株式投資や不動産投資では無く、一番身近で、それに不満があるから投資を考えた「定期預金」に性質が近い「債券」がどんなものか、どの程度のリターンが期待できるのかを知ることであり、そのリターンに物足りなければ先の投資を考える順序をみなさんに踏んでもらうと投資で後悔する人は少なくなると考えてきました。
 「債券投資は知っていて損が無いもの」「債券投資は面白い」

 今月の生活設計塾クルー主催は「確定拠出年金の運用はこうする」というテーマで目黒政明氏が、大抵の方が放ったらかし状態にしてある確定拠出年金に対して、現状を語り、「確定拠出年金の優遇された仕組みがせっかくあるのに放ったらかしではもったい。メンテナンスはしたほうがいい」という話しをしました。

 「まさに、自分は放ったらかし状態だった。もっと早く知っておけば。今からでも考えて見よう」と確定拠出年金をやっている人のほとんどは感じたという印象を受けました。
確定拠出年金を導入時に会社から「出ろ」と言われたセミナーでは、余り関心もなく、確定拠出年金の活用なんて意欲も沸かなかったという人が大半でしょう。
 良い仕組みだから、勝手に売れる、広がるとは限らないという典型例です。広がらないのは、宣伝が足りないのでは無く、意欲の沸くような話を聞く場が圧倒的に少ないからです。
たくさん確定拠出年金や債券投資の話しを聞く機会は求めればあるはずなのに、そのほとんどが「仕組み・制度の説明」で、関心の無い人には退屈な話しだから広がらないのです。
「いかに、確定拠出年金を利用するか」「いかに債券投資を利用するか」という、その人の目的に対して、どのように利用したら良いのかという話しであれば、多くの人の記憶に残る話しになるのではないでしょうか。

 相場は、G20、米国FOMCが閉幕し、いよいよ佳境に入ってきました。これまでのところ、期待以上のものでは無いですが、想定した内容で失望させるものでは無い、無難な形で来ています。
結局は、回りがどう支援するかの前に、「まずユーロ圏で、やるべきことを果たせ」という話しで、その話しが現在、まずユーロ圏財務相会議で議論され、独仏、ギリシャ・スペインの間でも覚悟が確認されて、そして28日からのユーロ首脳会議でまともな、期待された以上の結論が提示できるように詰めていると期待されます。

 「ユーロは何をモタモタしているんだ。なぜ、具体的な対策・対応が出てこない」と、ヒステリックにある市場からの声に、どう応えるのかの結果は間もなくでます。個人的には、跳ね上がっている最中には追加投資を考えませんが、根拠の無い不安で価値が損なわれる場面では検討すべき機会だと考えています。

 
2012年06月20日
ユーロも民主党も…
 20カ国・地域首脳会議(G20)が閉幕しました。
「我々は説教を聞きにきたわけじゃない」とバローゾ欧州委員長は記者会見で気色ばむ一幕があったらしいという報道が印象的です。

 相当、ユーロに対して、「何をもたもたしてるんだ。危機感が無さすぎる」と袋叩きにあったのだと思います。ある意味で、「我々だって、ちゃんと仕事はやってきました。やってないわけじゃありません。評価を少しはしてくれてもいいんじゃないですか?」と言って、ますます、反感を買っている民主党と同じです。

 そう見えていないから、文句が出ているわけで、そこは世間の評価を真摯に受け止めて、まずひとつ、具体的な行動を示して、新たな評価を受けるしか信頼を勝ち取る道はありません。今回のG20はユーロが具体的な課題解決に向けて動き出さざるを得ないと覚悟を決める良い機会になればと期待します。

期待の熱は高まるのは仕方ないことです。くれぐれも「今更、またその話かよ」と後退することがないように願います。

 
2012年06月17日
相場の傾向が見えてくる時。準備が肝心です!!
 国内の社会保障と税の一体改革の今後も、ギリシャ再選挙の結果を受けた今後も、ギリシャのその先が無いようにする新たなセーフティネットの今後も、また先送りをしてしまうのか、一定の結果を出すことになるのか、結論を出すタイムリミットまでわずかとなりました。それを受けて、投資環境は見切り発車を行い、相場の傾向が見えてくる時が間近に迫っています。

 今すべきことは、もしかしたらないかもしれません。
 しかし「こうなったら、どうするか」と思惑通りの場合と思惑通りにならなかった場合に、「何をするのか」「何をしないのか」を前もってイメージしておいたほうがよいでしょう。「相場の動きを見てから考える」よりも、「相場に動きが出る前から想像しておく」です。

 相場が大きく上下する時は手を出さない。相場が落ち着いていたら検討すると私は考えています。

 
2012年06月15日
リスク資産投資の底入れは近い!!
 国策は買い。いよいよ、市場の催促もあり、ユーロ圏危機を脱却するための具体策が出てこざるを得ないお膳立てが出来上がってきました。

 すぐに底入れがあるかはムード次第なので、もちろん確実なことは言えませんが、少なくとも、このまま、この状態を放って置いたら、もう一度立ち上げるための力がどこに残されているのか。もう、そんな力はどこにも残されていない。ここをみんなで支えて、最悪の事態を避けられることを期待するしか無いという危機感の高まりが出てきました。

 私は相談者の方に、「これからリスク資産投資に底が入り、値上がりを期待できる時期が続くとは思いますが、長期投資では臨めず、いつ相場が暗転してもおかしくない状況が続きます。今後は値上がり益を期待する投資対象は上がれば売り、割安を確信した時だけ再投資を行うと決めて、基本的には上昇するにつれてリスク資産の量を絞っていくことを優先しましょう」と提案しています。

 リスク資産を売却した資金は、いつでもリスク資産が割安になったら再投資ができるように流動性が高い投資対象で、保有しているだけで利息で元本が増えていくインカムゲイン資産に移し、徐々に割合を高めていくやり方がお勧めです。

 リスク資産から、徐々にインカムゲイン資産へ。外債型投信や変動金利型10年個人向け復興国債が、リスク資産の受け皿として、もっともっと注目されたら良いと思います。

 
2012年06月13日
ユーロ危機から脱却する具体策に注文が入るのは好ましいこと!!
 本日の日経記事に「スペイン支援 半日で失望」という内容と「EU、銀行に直接支援を IMF専務理事が表明」という内容がありました。EUが9日に発表した支援の仕組みがスペイン政府を経由するため、スペイン政府に新たな財政負担を招く可能性があり、株式市場には失望売り、いったん6%前半まで低下したスペイン10年国債利回りが6.8%まで急上昇しました。これを受けて、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が「ユーロ危機から脱却するために、EUから銀行に直接資本を注入し、悪循環を回避することが重要」と述べたということです。

 これからが、ユーロ危機回避のための具体策が出てくる大詰めです。このような形で、具体策もどきが出て、市場が反応し、当局者達の意見、注文が入ることは、先送りを許さない内容が作られていく過程として好ましいことだと思います。

 また、こんな記事もありました。「欧州危機、アジアに懸念 当局者、不動産市況を警戒」という記事です。ユーロ危機で、ユーロに直接融資した額は小さいアジアですが、ここまでユーロ危機が深刻化すると、ユーロ景気後退による景気の悪影響に加え、ユーロから大量の投資資金が流入して支えられていた不動産市況が、逆にユーロが資金を引き揚げられて暴落するという警戒感が高まっている様子です。
 どこもユーロ危機を他人事で見ていられるような状態ではなくなってきたということですね。

 今日の悪材料は、明日の良い材料。今日の良い材料は明日の悪材料。


 
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