2009年06月30日
個人向け国債に目をつけた大和・・!!
 詳細はわかりませんが、本日の日経記事に「個人向け国債 取引市場新設 大和、9月にも」とありました。大和証券は個人投資家が国債を取引するための市場開設を行い、私設取引システムを使って大和の顧客が変動金利型10年個人向け国債をいつでも売買できるようにするとのことです。

 そもそも個人向け国債は償還まで持ちきることを前提に購入された方が大半でしょうし、2年保有すれば元本での買い取りが保証されているので、実際この仕組みがあっても利用される投資家はほとんどいないと思います。そういう意味では、システムの投資倒れで大和証券にとって収益のメリットはなさそうです。しかし、個人向け国債を保有している個人投資家に大和証券がうまく需要喚起をはかれば、投資家にとってありがたいサービスになると私は直感しました。

 個人投資家にとって、「売り・解約・換金」は本当にストレスを感じる行為なのです。個人向け国債を換金するケースが少ないのは、その必要性があまりないという理由が多いのでしょうが、「換金する手続きが面倒くさい」、「換金するときはどんな手続きを踏んだらよいかわからない」という方がほとんどだからだと私は思います。
 したがって、「おそらく換金することはないけど、いざというときに面倒くさくないところに預けていたい」という潜在的なニーズはかなりあると思います。そこにニーズを感じ、大和証券があえて切り込んでいったとしたら、おもしろい試みでしょう。
 ここでのポイントは、この仕組みは大和の顧客にならないと利用できないと言うところです。つまり、この仕組みをよしとした個人投資家は、他の金融機関から大和証券に個人向け国債の残高を移すことになります。個人向け国債を案内して、購入してもらった顧客を放ったらかしにしている担当者の方、残を大和証券に移されかねませんよ。
 しかし、そのせっかくの仕組み作りも、大和の現場にどれほど浸透していくのでしょうか?
大和証券の考え方は斬新でよいのですが、その中で形になるものが少ないのが玉にキズなんですよね。

 いよいよ7月相場も楽しみになってきました。政局のゴタゴタにうんざりではありますが、「麻生総理には解散を決断する余力はもはやない」を前提に、淡々と政権交代の期待は高まっていきます。一方、政権与党として本当に立つ覚悟があるのか」と民主党の変わり映えのなさにも有権者の憤りが高まっています。こうした政局の緊張感の高まりは、今後に悪いエネルギーにはならないと私は思います。