2011年07月23日
野村證券も大和証券も・・ねえ??
 大和証券グループ本社は子会社で個人部門の大和証券と法人部門の大和キャピタル・マーケッツを、来年4月をメドに合併する方針を固めたようです。収益性の高い部門に重点的に配置するとか言っていますが、主な目的は重複する部門やシステムを統合してコストを削減することでしょう。

 今週は、野村證券と大和証券の株価がともに400円割れで接近していることが話題になりました。どちらが割安でどちらが割高か、という以前の問題で、勢いがなく失速した両社、そして、輝きを失ってしまった証券業界を象徴しているように思えます。
 その証券業界の中で、何度となく立場が危うくなった日興證券が三井住友FGという新パートナーが伴い、少し元気を取り戻していますが、それも長続きはしないと思います。

 国内で実績を残せない業態が海外に出ればなんとかなるとは到底思えません。やはり国内で欠かせない器であるという評価を受ける働きがあることが前提だと思います。
このままでは、自らが生き残るための手数料引き下げ競争に明け暮れ、証券業界の衰退を早めるだけです。
 いま、まだ生き残るだけの体力があるうちに変わるべき手だてを打つべきです。
「われわれは質の高い投資コンサルティングサービスを行います」と宣言し、特定顧客に喜んでもらえる対面営業に特化したらどうでしょうか。現在も口では言っていますが、顧客から評価の声が上がっていないのはできていないのを現実として受け止めなければなりません。もし、そういう評価が現在あるのなら、私の認識不足を責めてください。

 今後は手数料の引き下げ競争や売れ筋商品の押し込み営業は他に任せ、質の高いサービスを求める顧客に集中して、短期間で「よかった。よかった」という喜んでもらえるために何をすべきかを一生懸命考え抜くんです。
 もし、そこで顧客に喜ばれる成果を上げられれば、自然と他の証券会社も見習う動きになるはずです。

 以前は、自分の会社が将来を開くと証券業界、そして金融業界のリーディングカンパニーを目指したはずの会社です。ここで踏ん張って、現在の状況を打破できなければ、証券業界全体の存在意義も風前の灯火になります。
「野村證券も大和証券も・・・ねえ?」と人に興味を持たれない存在になるでしょう。巨人が存在しない業界は活気がありません。

 以前は「もし野村證券や大和証券がなくなったら大変なことになる」と思ってくれた人がたくさんいたはずです。・・・でしたよね?