2006年12月21日
安く買えたのが、かえってアダに!!
 昨日、外貨投資の結果はここ数年間、円安と高金利の両方を享受する「いいとこどり」になったと書きました。

 すると、こんな電話がかかってきました。
「前川さんは、ドルの117円前後でも、外貨投資を行う意味があると書いていますが、私はもっと円高があるように思うのですが・・・」。

 私はお話ししました。「為替の先行きはだれにもわかりません。ただ為替が円高になったときに外貨投資をやろうと思っても、その時点では「今が一番円高」であるとはわかりません。円高が進めばもっと円高があるのではと期待し、円安になっていくと、もう一度円高に振れたら買おうと待ってしまいます。特にたまたま円高で投資できた人は余計それよりも円高で投資したいと願いますから、その後なかなか次の投資に踏み切れません。そしてかなり円安が進んでしまい、こらえきれなくなって円安の極み近辺でつかんでしまい、自分を後で責めるケースをよく見かけます」。

 すると「そうなんです。私も一昨年にたまたま良くもわからずドルに投資したのが106円台でした。それから何度もドルに投資しようと考えていたのですが、そのたびに「もっと円高になる」という話を聞いて様子を見ています」

 その人は2年間に及び悩んでいるそうです。最近の円安傾向に焦っているようです。そして、ここで外貨投資をするのに、思いっきり躊躇しているようです。
私は答えました。「誰だって円高の時点を適格に当てることはできません。ただ、過去の推移をみてください。為替は1年間に15円程度は円高になったり、円安になったりします。つまり円高を捉えるチャンスは、これからもいくらでもあります。慌てないでください。それに為替はドルだけじゃありません。ユーロだって、豪ドルだって、あります。これらの通貨も同様に、同じく変動し、やはり円高を捉えるチャンスがあります。ドル以外にも注目して外貨投資の選択を広げてみてください」
 「それから私は外貨投資をするときには必ず、「この後もっと円高に振れる場面がある」と思って投資しています。実際円高に振れたときはラッキーと思って、追加投資をするかどうかは別にして、追加購入するという選択肢を持っていると気持ちが楽になります。「今が絶好の時」と自分にプレッシャーを敢えてかけるやりかた避けたいものです」

 この方のように円高を期待していた人で焦っている人もいるでしょうが、ここは冷静になりましょう。「寄せては返す波しぶき」。ここにきての円独歩安のピッチは速すぎます。いずれ円高に振れる場面があるでしょう。しかし、だからといって、極端な円高があるわけでもないと思います。外貨投資を検討している人は、円安になっている今のうちに、「次回このぐらいまで円高水準になったら外貨投資を検討してみよう」と具体的に考えておくことをお勧めします。

 円安の時も、円高の時も、穏やかに投資と付き合いたいものです。