2008年05月29日
NHK職員インサイダー取引事件で思うこと!!
 以前「小学生が学校にペーパーナイフを持ち込むのは危険だ」と話題になったときに、当時の小学生の一人が「大人は学校にとがった鉛筆を持ち込むのは危険だ」と言うのか、と持ち込む物の問題ではなく、持ち込む人間の問題ではないかと反論したのを思い出しました。

 インサイダー情報で不正な取引をした個人は厳罰にしなければなりませんが、過剰に有価証券取引に干渉するのはいかがなものかと正直思います。今回の事件発覚後、「自分や家族が株を保有していた」と回答したNHK職員2724人のうち、調査に応じなかった職員が943人もいたとのこと。これはダメですよね。インサイダー取引を疑われても仕方ない職業・職種に勤めている人は、疑いがかかったら、自らの疑いを解くため協力する姿勢が必要です。「有価証券取引で不正行為はありません」と、日常から身綺麗な取引内容を意識すべき人だからです。そして、そういう意識ある人の信用を守るために、不正取引した人は徹底的に取り締まるべきです。

 現在、金融関係、報道関係、事業会社役員など多くの方が、「疑われるから有価証券取引は下手にやらない方がいい」、「有価証券取引を行うときにめんどくさい手続きが多くて、やる気にならない」と思っています。この状況は、本来あるべき方向なのでしょうか?
 不正はビシバシと取り締まり、正々堂々と有価証券取引を行う人を増やしていくことが本筋ではないかと思います。したがって、不正が疑われた場合は捜査に出来るだけ協力する態度が必要です。そうでなければ、「何もやましいことがない取引まで縛るのか」という主張が通りません。
 投資のリターンやリスクを説明する立場の人たちが「有価証券取引の経験がありません」とか、「株も投信も国債さえ持っていません」とか、これで良いのでしょうか?そんな人たちが集まって、「投資家保護のために何が出来るのか」なんて話し合って、現状に即した考えが浮かぶのでしょうか?甚だ疑問です。

 「有価証券取引の規制は緩める」、しかし「不正取引は許さない」。「尖っている鉛筆は危険だから学校に持って来ちゃいけないよ・・・」、これはやはり解決策では無いと思うのですが。